札教組が中央委員会　戦争する国づくり許さない　〝戦争法〟廃止求め特別決議採択

（関係団体 2016-06-21付）

北教組定期大会に向け意見を集約

　札幌市教職員組合（＝札教組、筒井比呂志委員長）は九日、札幌市内の道教育会館で二〇一六年度中央委員会を開催した＝写真＝。北教組定期大会に向けて意見の集約を図ったほか、「戦争法」（安保関連法）の廃止を求め、「戦争する国づくり」を許さない特別決議も採択した。

　冒頭、筒井委員長があいさつ。「安倍政権は民主主義を全面否定し、立憲主義さえも完全否定するファッショ的政治手法で、戦後最も国民にとって危険きわまりない政権に成り下がったばかりか、その牙を国民、さらにアジアの人々に対しむき出しにしている」と批判した。

　また、「学習指導要領の徹底や肥大させようとしている学力調査、教育委員会制度の改悪、小学校英語・高校公共科新設、道徳の教科化、愛国心教育の徹底など、教育再生の名のもとに押し進めようとしている反動的な施策を押しとどめなければならない」と述べ、札教組・北教組運動の強化や発展、団結を求めた。

　議事では、北教組第百二十七回定期大会の議案審議に臨む札教組の態度について討議したほか、今後の活動の方向性についても確認。四月十六日に熊本県熊本地方を震源として発生した地震を受け、日教組・北教組と連携し、被災者支援のための緊急支援行動に取り組むこととした。

　最後に「戦争法」（安保関連法）の廃止を求め、「戦争する国づくり」を許さない特別決議を採択した。

(関係団体 2016-06-21付)