体力向上で質疑―道議会文教委　全国調査結果の詳細分析で　新たな項目や観点追加　

（道議会 2017-01-13付）

　道議会文教委員会が十一日に開かれ、本道の子どもたちの体力向上の取組について質疑が行われた。答弁に立った梶浦仁学校教育監は、二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について、今後、本道の状況を詳細に分析するのに当たり、「優れた取組を実施している道内外の教育委員会や学校の事例について盛り込む」「登校方法や自己肯定感の意識など新たに加えられた調査項目や、体格と運動習慣の関係など新たな観点での分析も加える」などして、内容の工夫改善を図り、市町村教委や学校等における体力向上の取組の充実を目指す考えを表明した。

　文教委員会では、道教委が二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を報告。それを受け、質疑が行われた。

　本道分の調査結果について、道教委は「依然として各種目の得点を合計した体力合計点が小・中学校、男女いずれも全国平均を下回っているが、昨年度に引き続き、小・中学校、男女いずれも全国平均との差が縮まっている」ことなどから、「市町村教委や学校における体力向上の取組の成果が改善の傾向として表れてきている」との認識を示した。

　また、加藤貴弘委員（自民党・道民会議）が今後の調査結果の分析の方向性をただしたのに対し、梶浦学校教育監は「都市部と町村、へき地などの地域区分や各教育局管内別など地域の状況について詳細に分析することと合わせて、優れた取組を実施している道内外の教育委員会や学校の事例について盛り込むほか、登校方法や自己肯定感の意識など新たに加えられた調査項目や、体格と運動習慣の関係など新たな観点での分析も加えるなどして、内容の工夫改善を図り、市町村教育委員会や学校等における体力向上の取組が一層充実するよう進めていく」と答弁した。

◆運動部活動休養日の確実な設定を要請

　運動部活動の休養日設定についても質疑。

　川澄宗之介委員（民進党・道民連合）の質問に対し、岸小夜子学校教育局指導担当局長は「これまでも、校長会や中体連等の関係団体とで示している部活動指導の見直しにかかる申し合わせによって、各学校に対して、週一日以上の休養日の設定を働きかけており、今後とも、関係団体と連携を図りながら、各種会議や学校訪問などを通じ、学校全体の取組として確実に休養日を設定することについて、周知徹底に努めていく」との考えを示した。

(道議会 2017-01-13付)