美瑛町２９年度当初予算案　新規に町民プール建設　移動型プラネタリウム購入も

（市町村 2017-02-23付）

　【旭川発】美瑛町は二十日、二十九年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比三・四％減の九十八億五千九百万円。このうち、教育費は一二・六％減の六億六千八百三十万円を計上した。減額は美沢小学校改修等が終了したことなどが要因。

　新規事業は、ハード関連では、町民プール建設に二千四百七名十四万円を措置。幼児から高齢者までが利用できる多面的機能を有する新たなプールを二ヵ年計画で整備する。

　また、移動型プラネタリウムを購入し、各小・中学校や福祉施設で出前講座を行う。

　ソフト関連では、二百二万円を分配し、美瑛中学校図書室と図書館をオンライン化し蔵書データベースを共有。生徒の読書環境を充実させ、読書意欲の向上と図書室の利用増加を目指す。

　加えて、公民館事業としてヤフー㈱と連携したプログラミング教室に二十三万円を充て、小学生を対象に冬休みに実施する。

　また、四十二万円を配分し小学生を対象に二泊三日の日程で通学合宿を行う。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼児童福祉

▽子育て支援施策（一部新規）＝一、〇八七―新規に「健やかな未来応援事業」として、二～三ヵ月健診で体（脳）の育ちの土台となる「食」「遊び」を柱とした贈り物をする

▽一時預かり事業（一部新規）＝九一〇―保育施設を利用していない家庭で一時的に保育が困難な場合、保育園で定員六人まで満一歳から就学前児童の一時預かりを新規に行う。また、通院や冠婚葬祭等に際し、子どもを一時的に町内のＮＰＯ法人に預ける料金を助成

▼教育振興

▽公民館事業・ヤフー㈱と連携したプログラミング教室（新規）＝二三―小学生を対象に冬休みに実施

▽スクールバス整備＝八八〇

▽美瑛小改修＝二五、四八八―校舎各教室、職員室、廊下等、給排水管、煙突、電話、ＬＡＮ配線等

▽小・中学校情報教育推進＝五五四―小学校ｉ‐Ｐａｄ一四台、ｉ‐Ｐａｄ収納キャビネット五台、短焦点プロジェクター十二台、中学校ｉ‐Ｐａｄ収納キャビネット二台

▽通学合宿（新規）＝四二―小学生対象に二泊三日の日程で実施

▽中学校図書室システム化（新規）＝二〇二―美瑛中学校図書室と図書館をオンライン化し蔵書のデータベースを共有し生徒の読書環境を充実

▼地域振興

▽美瑛高教育環境振興補助＝一、二〇〇

▼文化振興

▽郷土学館管理運営（新規）＝八七四―移動型プラネタリウム購入。天候不良時の講座や各小・中学校、福祉施設で出前講座を行う

▼スポーツ振興

▽町民プール建設（新規）＝二、四七四―幼児から高齢者が利用できる多面的機能を有する新たなプールを二ヵ年計画で建設

(市町村 2017-02-23付)