特別支援教育センターの29年度研修講座日程
(道・道教委 2017-04-10付)

 道立特別支援教育センターの二十九年度研修講座・自主的コースの日程がまとまった。研修講座七講座、自主的コース五講座の計十二講座を開催。研修講座のうち、三十一の講義を公開する。

研修7講座、自主的コース5講座

 二十九年度は、「教職員のキャリアステージに応じた資質・能力と学校力の向上を目指した研修の充実」を図ることとし、「専門性の向上」と「人材育成」をキーワードに掲げた。その上で、①基本研修(障がいのある児童生徒を理解し、指導を進めていく上で、必要な基礎的・基本的な知識や技能の習得を目指す)②専門研修(特別支援教育を推進していく上で、求められる専門的な知識や技能の習得を目指す)③課題研修(自校や地域の特別支援教育を推進する上で、課題となっていることの解決につながる知識や技能の習得を目指す)―を展開。

 中で、受講者が主体的に研修できるよう講義、演習、研究協議などの構成・内容を工夫するなど、多様なニーズに対応した講座や、特別支援学校等との連携によって特別支援学校の教育相談指導者養成講習受講者を対象に特別支援教育心理アセスメントコースを開催するほか、基本セミナーを全道の十四教育局(十四会場)で開講するなど参加しやすい講義設定に努めた。

 特別支援教育に関する教育実践上の課題について、個人またはグループで来所して自らの計画に基づき研修する「マイプラン研修」、各学校種や教育委員会、特別支援教育関係団体の研究会、研修会に、特センの職員を講師として派遣する「研修支援」を実施する。

 なお、自主的コース、公開講義、マイプラン研修、研修支援の申込受付は、Webページのみで行う。

二十九年度の研修講座日程はつぎのとおり(①日時②対象・講師③定員)

【研修講座】

▽専門研修「特別支援学校コーディネーター研修講座」=①5月24~26日②特別支援学校教員③65人

▽専門研修「特別支援学級・通級指導教室担当教員専門性向上研修講座」=①8月7~9日②特別支援学級教員、通級指導教室担当教員③40人

▽課題研修「特別支援教育授業力向上研修講座」=①10月4~6日②特別支援学級教員、通級指導教室担当教員、特別支援学校教員③40人

▽課題研修「特別支援教育自立活動研修講座」=①11月14~16日②特別支援学級教員、通級指導教室担当教員、特別支援学校教員③40人

▽専門研修「発達障がい専門性向上研修講座」=①11月27~29日②特別支援学級教員、通級指導教室担当教員、特別支援学校教員③40人

▽専門研修「特別支援学校指導技術研修講座」=①30年1月10~11日②特別支援学校寄宿舎指導員・実習担任教諭・実習助手・介護員③40人

▽課題研修「特別支援学校キャリア教育研修講座」=①30年1月23~24日②特別支援学校教員③20人

【自主的コース】

▽基本研修(特センサテライト研修)「特別支援教育基本セミナー」=①5月13・14・20・21・27・28日(全道14教育局14会場で実施)②幼稚園等、小・中学校、義務教育学校、中等教育学校、高校、特別支援学校教職員、市町村教委職員③会場ごとに設定

▽基本研修「幼稚園等特別支援教育コース」=①8月8日②幼稚園等教職員③20人

▽基本研修「高校特別支援教育コース」=①11月28日②高校教職員③20人

▽課題研修「特別支援教育心理アセスメントコース」=①7月22~23日②特別支援学校教員で教育相談指導者養成講習受講者③1・2部会各10人

▽課題研修(連携研修)「管理職研修コース(仮)」=①9月1日②小・中学校等管理職※詳細は後日特センWebページで

【公開講義】

▼5月

▽基調講義「特別支援教育の今とこれから」=①24日午後1時40分②講師・東北福祉大教授・大西孝志氏③15人

▽「本道における特別支援教育の推進」=①25日午前9時②講師・道教委特別支援教育課職員③10人

▽「コーディネーター業務の実際」=①25日午前10時40分②講師・教員③10人

▼8月

▽「特別支援学級、通級指導教室の教育課程」=①7日午後1時30分②講師・特セン所員③15人

▽講義・演習「児童生徒のよさを生かす個別の指導計画とアセスメント」=①7日午後2時40分②講師・特セン所員③15人

▽「ユニバーサルデザインの授業づくり」=①8日午前9時②講師・特セン所員③15人

▽選択講義「授業づくりの実際」=①8日午前10時40分②講師・教員③「自立活動」「教科指導」「教科等を合わせた指導」各部会5人

▽「幼小連携の実際」=①8日午後1時②講師・幼稚園教員③15人

▽基調講義「子育て支援、地域の支援システム」(道民カレッジ連携講座)=①8日午後2時10分②講師・国立特別支援教育総合研究所総括研究員・久保山茂樹氏③20人

▼10月

▽「児童生徒理解に基づく授業づくり」=①4日午後1時40分②講師・特セン所員③15人

▽「特別支援教育における道徳教育の充実」=①4日午後3時10分②講師・道研所員、特セン所員③15人

▽「特別支援教育におけるアクティブ・ラーニングの実際」=①5日午前9時②講師・教員③15人

▽「特別支援教育における教材を活用した授業の充実」=①5日午前10時30分②講師・教員③15人

▽基調講義「子どもの可能性を引き出す学びの環境~多様な学び方ができる社会へ」(道民カレッジ連携講座)=①5日午後1時②講師・東京大先端科学技術研究センター教授・中邑賢龍氏③30人

▼11月

▽基調講義「自立活動の意義とこれからの自立活動」=①14日午後1時40分②講師・文科省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官(予定)③20人

▽「自立活動の指導の基本」=①15日午前9時②講師・特セン所員③15人

▽「児童生徒の障がいの特性理解に基づく自立活動の目標設定」=①15日午前10時30分②講師・特セン所員③15人

▽「個別の指導計画を活用した自立活動の充実」=①15日午後1時②講師・特セン所員③15人

▽選択講義「自立活動の指導の実際」=①16日午前9時②講師・教員③「視覚障がい」「聴覚・言語障がい」「知的障がい」「肢体不自由、病弱・身体虚弱」「自閉症・情緒障がい」「LD・ADHD」各部会5人※講座の設定が変更になる場合があるので、特センWebページで確認

▽「発達障がいのある児童生徒のアセスメントとワーキングメモリー」=①27日午後1時30分②講師・特セン所員③15人

▽「発達障がいのある児童生徒のコミュニケーション」=①27日午後3時10分②講師・特セン所員③15人

▽「障がい特性を生かした授業づくり」=①28日午前9時②講師・特セン所員③15人

▽「高校における特別支援教育の実際」=①28日午前11時②講師・高校教員③15人

▽基調講義「学びを楽しみ、学びから自信を得る~学習のつまずきの早期把握、早期支援をめざして」=①28日午後1時②講師・国立特別支援教育総合研究所主任研究員・海津亜希子氏③20人

▼30年1月

▽「家庭との連携の実際」=①10日午後1時30分②講師・保護者③15人

▽基調講義「子どもたちの豊かな生活のために」(道民カレッジ連携講座)=①10日午後2時40分②講師・パラスポーツアスリート(予定)②30人

▽「卒業後の生活と福祉制度」=①11日午前10時10分②講師・施設職員③15人

▽「キャリア教育を教育課程に位置付けるために」=①23日午前10時20分②講師・特セン所員③15人

▽「キャリア教育の視点を踏まえた教育課程改善の取組」=①23日午前11時10分②講師・教員③15人

▽基調講義「これからの時代に求められる資質・能力とキャリア教育」=①23日午後1時②講師・筑波大名誉教授・渡辺三枝子氏③30人

▽リレー講義「これからの特別支援教育におけるキャリア教育の役割と推進」=①23日午後3時35分②講師・筑波大名誉教授・渡辺三枝子氏、札幌高等養護校長・木村宣孝氏、就労移行支援事業所あるば所長・吉岡俊史氏③30人

(道・道教委 2017-04-10付)

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