札幌市小学校教頭会が総会研修会　新会長に宗石氏（手稲北小）　全市研究大会は来年１月開催

（関係団体 2017-04-14付）

会長に就任した手稲北小の宗石教頭

　札幌市小学校教頭会は十二日、ホテルライフォート札幌で二十九年度総会研修会を開催した。学校教育の推進や教頭の職能を高める研修活動を充実させるなど二十九年度の活動方針を決定。役員改選では新会長に手稲北小の宗石健太郎教頭を選任した。

　冒頭、末原恵蔵会長があいさつ。「教頭としての職能向上のために、そして来年札幌で開催される全国大会の準備のためにも、本年度も教頭会のチームワークを最大限に生かしていきたい」と述べたほか、子どもたちの健やかな成長に向けて一致団結して活動に取り組むよう求めた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の長岡豊彦教育長と札幌市小学校長会の野寺克美会長が登壇。長岡教育長は、管理職としての心構えや組織の重要性にふれたほか、不祥事防止の徹底に向け、職員のケアに努めるよう求めた。

　野寺会長は「最近は突発的なことが起き、その場での判断や決断が迫られるときがある」と話すなど、管理職として常に冷静な判断ができるように求めたほか、「学校改善の夢や願いを強くもって仕事に当たってほしい」と呼びかけた。

　新会員の紹介に続く議事では、二十八年度の事業等を報告したほか、二十九年度の活動方針や計画、役員体制などを決定した。

　活動方針では、人間性豊かな児童を育てる学校教育の推進を図り、教頭の職能を一層高めるための研修活動を充実させ、札幌市の教育の進展に寄与することとした。

　また、三ヵ年計画の研究主題「共に生きる心と知を育む　社会に開かれた活力ある学校づくり～たくましく生きる力の育成」の一年目として、教頭の在り方について研究を深めていくこととした。

　研究推進の基本構想では、教頭職として専門性を高めるための課題研究を行うとともに、会員の視野と認識を広める研修を実施していくことを決定。また、「これまで積み上げてきた成果と残された課題を踏まえた研究の継続性」「同僚性を発揮した組織的な研究としての協働性」「教頭としての職務遂行や自校の課題に関連させる関与性」の三本の柱を研究推進のキーワードとして、各専門部および各支部を中心に実践研究を行っていくことも確認した。

　研修部では、「共に生きる力を育む　社会とつながりのある活力ある学校づくりのための教頭の関わり」、管理部では「社会に開かれた活力ある学校づくりを推進する管理運営における教頭の関わり」について研究することを確認した。

　事業計画では、六月一日、八月二十三日、十月二十六日に全市研修会を計画。また、三十年一月十五日に全市研究大会を開催することとした。

　役員改選では、新会長として手稲北小の宗石氏を選任。宗石氏は「皆さんの協力を得ながら活動に取り組んでいきたい」と話していた。

　道出向役員を除く本年度役員体制はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝宗石健太郎（手稲北小・新）

▽副会長＝松田諭知（緑丘小）、山本秀夫（伏見小・新）、本間聡（二条小・新）

▽事務局長＝関根治彦（清田小・新）

▽事務局次長＝冨波修（大倉山小・新）、三戸部文彦（幌西小・新）

▽会計＝島貫靜（明園小）

▽特別会計＝菅野英之（あいの里東小・新）

▽監査委員＝神島正和（三里塚小）、大場隆幸（真駒内公園小・新）、三浦史人（澄川小・新）

(関係団体 2017-04-14付)