札幌市中学校教頭会が総会・研修会　専門部会６部体制が始動　新会長に青葉中・佐々木氏

（関係団体 2017-04-17付）

新会長に選任された青葉中の佐々木教頭

　札幌市中学校教頭会は十三日、ホテルライフォート札幌で二十九年度総会・研修会を開催した。これまでの三部制から六部制へと移行した各専門部で研究を進め、教頭の職能向上に努めるなど、二十九年度の活動方針を決定。役員改選では新会長に青葉中の佐々木崇博教頭を選任した。

　冒頭、森剛彦会長があいさつ。同会の研究主題等にふれ、「私たち教頭は、子どもたちの豊かな心とたくましく生きる力を育み、活力ある学校づくりの推進役にならなければならない」と話し、定例会や研修会等で研鑚を積むよう求めた。

　また、子どもを取り巻く環境が変化していることにふれ、「校長にとって教頭はパートナー。教頭は職員室の担任としてアンテナを高く張り、教職員の動向や変化をいち早くとらえ、早期に対応することが重要」と話した。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の引地秀美学校教育部長と札幌市中学校長会の土佐林仁会長が登壇。引地部長は次期学習指導要領など国の動向にふれ、「創造的な教育活動を行い、自立した札幌人を育成してほしい」と呼びかけた。

　土佐林会長は県費負担教職員の給与移管について旅費の支出など、市と道の制度上の違いがあることにふれ、「校長とともに各種管理面を取り仕切ってほしい」と呼びかけたほか、健康に留意するよう求めた。

　新会員の紹介に続く議事では、二十八年度の事業等を報告したほか、二十九年度の活動方針や計画、役員体制などを決定した。

　活動方針では、「研修活動の一層の充実を図り、教頭の職能向上に努める」「会員相互の連絡・交流活動を重視し、当面する学校運営上の課題の解明に努める」など、五つの柱を確認。研究計画では、主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」のもと、「子ども（保護者）の立場から学校教育の在り方を考える」「学習指導要領の理念に基づいた教育課程編成の研究を行う」「札幌市学校教育の重点を見据えた研究を行う」など五つの視点から研究を進めていくこととした。

　また、研究の組織について、これまで研究部・指導部・管理部の三部制から教育課程部・特別支援教育部・生徒指導部・進路指導部・教育環境整備部・法規法令部の六部制に移行したことから、研究内容等を確認した。

　研究計画については、七回にわたる定例会・研修会の日程を確認。また、十一月六日に全日研修会、三十年一月十日に新年講演会を開くこととした。

　役員改選では、新会長として佐々木氏を選任。佐々木新会長は「皆さんにとって有意義な情報交換の場、充実した研修の場となるよう、そしてリフレッシュができて、エネルギーの充填ができる教頭会になるよう、新役員一同力を合わせて努力したい」と意気込みを述べた。

　道出向役員を除く本年度役員体制はつぎのとおり。

　　　　　　　＝敬称略＝

▽会長＝佐々木崇博（青葉中・新）

▽副会長＝兼間昌智（東栄中・新）

▽事務局長＝伊藤公一（平岸中）

▽事務局次長＝藤倉悟（柏丘中・新）、鈴木克明（西岡中・新）

▽会計経理＝大高雅子（市立札幌開成中等教育・新）、高橋伸吾（上野幌中・新）

(関係団体 2017-04-17付)