渡島教委連が２９年度総会　変化に対応できる教育を　新会長は木古内町・工藤委員

（関係団体 2017-06-01付）

工藤会長が抱負を力強く述べた

　【函館発】渡島教育委員会連絡協議会は五月二十四日、福島町内の吉岡総合センターで二十九年度総会を開いた。会員など四十五人が参加し、本年度の事業計画などを審議。事業計画では、七月に札幌で開催される市町村教委研修会への参加や、渡島・桧山管内市町村教委教育長研修会の実施などを盛り込んだ。役員改選では、新会長に木古内町教委の工藤嗣美委員を選任した。

　開会に伴い、平沼竜平会長があいさつ。新学習指導要領の内容等にふれ、「ことし一年間は、新学習指導要領の周知期間として非常に重要。よりよい学校教育の充実・発展を目指していきたい」と話し、協力と対応を要請した。

　続いて、渡島教育局の河原範毅局長が「これからの時代に対応する学校教育」と題して講演した。冒頭、「二〇一一年に入学した小学生の六五％は現在存在しない職業につく可能性が非常に高い」と話し、グローバル化、科学技術の進展が著しく、子どもを取り巻く環境が変化していることを説明した。その上で、「大事なのは、子どもが学んだ知識を社会で活用していく能力を育成すること」と強調した。そのほか、「いじめへの適切な対応」「英語・外国語教育の推進」「ＩＣＴ教育」の対応強化を各教育委員に要請した。

　講演のあと、議事に移り、はじめに二十八年度の事業報告、収支決算報告、会計監査報告を一括で承認した。

　続いて、二十九年度の事業計画、予算案を協議。事業計画では、七月に札幌で開催される市町村教委研修会への参加、渡島・桧山管内市町村教委教育長研修会の実施を通して、社会情勢の変化に対応し、委員の資質向上を図っていくこととした。

　役員改選も行い、新会長に木古内町教委の工藤委員を選任した。あいさつに立った工藤新会長は「会員の方々と協力して頑張っていきたい」と抱負を述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝工藤嗣美（木古内町教育委員・新）

▽副会長＝北山陽子（長万部町教育委員・新）、與田敏樹（七飯町教育長）

▽理事＝長瀬弘雄（松前町教育委員）、正村正廣（鹿部町教育委員長・新）、岡田敬司（知内町教育委員）、永田裕（北斗市教育長）、田中了治（八雲町教育長）

▽幹事＝平沼竜平（福島町教育委員・新）、増川正志（森町教育長・新）

(関係団体 2017-06-01付)