稚内市教委 夢広がる学校づくり推進事業 小・中7校の提案を採択 ICT活用、英語教育など
(市町村 2017-06-09付)

 【稚内発】稚内市教委は、本年度の「夢広がる学校づくり推進事業」として七校の提案を採択した。七校のうち四校でICT機器の活用を挙げているほか、潮見が丘小学校では絵本やゲームなどを取り入れた英語教育の推進を図る。採択された各校の提案は、事業実施計画に基づき順次着手する予定となっている。

 「夢広がる学校づくり推進事業」は、学校の創意工夫に基づく特色ある教育活動の推進にかかる事業の実施を委託し、それを通して学校運営の活性化を図ることを目的とするもの。

 主なものをみると、潮見が丘小学校では、「充実させよう!楽しい英語活動」と題し、絵本やゲームを通して、視覚的に楽しみながら英語に親しむ授業を展開する。

 潮見が丘中学校では、「ICT機器を活用した英語科教育の充実」事業を提案。英語科教育においてICT機器を活用し、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の育成を図る。

 各校の事業内容はつぎのとおり(①事業名②事業実施計画)。

     ◇

▼稚内東小=①ICTを活用した授業改善~学力向上を目指して②考えを伝え合い、学び合うためのツールとして、ICT機器を活用し、「楽しい」「分かる」「できる」を意識した学習活動を一層充実させることで、意欲的な学習内容やコミュニケーション能力の向上につなげる

▼稚内港小=①ICT機器を活用した授業改善~コミュニケーション能力の育成②ICT機器の活用によって、互いに情報を伝え合ったり、学び合ったりする学習を取り入れ、仲間との学習でしか味わえない楽しさや、達成感を通じて、児童の学習意欲やコミュニケーション能力の向上につなげる

▼潮見が丘小=①充実させよう!楽しい英語活動②外国語活動の授業をよりアクティブに充実させ、英語版絵本やゲームを通して、視覚的に楽しみながら外国語活動を親しみ、グローバル社会の中で、英語ができることで豊かで幸せな人生につなげようとする力を育む

▼天北小中=①ICT活用「タブレット端末を活用して、主体的・協働的な学びへ」②ICT機器を活用した授業を通じて、児童生徒が主体的に課題解決に取り組んだり、自分の考えを整理して、発表・表現したりすることによって、言語活動の充実や表現力の向上を図る

▼稚内南中=①「自分の可能性を広げる夢授業」②外部講師による講話を通して、生きがいを見つけることの大切さ、目標をもって働くことの意義、他者とのかかわりや異文化にふれることで、自分の将来像につなげる。また、生徒一人ひとりが明確な目標をもち、個性や能力を生かした進路選択を自らの意思で決定していく力を養う

▼稚内東中=①東魂プロジェクト2017(基礎学力の定着)②小中連携の取組をもとに、実践の柱である「学力向上」に向け、学力オリンピックの実施や、「学びのテキスト」の家庭学習や放課後学習での通年使用のほか、家庭学習の実施状況の可視化によって、基礎学力の向上や家庭学習の意識化を図る

▼潮見が丘中=①ICT機器を活用した英語科教育の充実②英語科教育においてICT機器を効果的に活用し、他者とのコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を育むことで、英語への意欲や関心の喚起を図る

(市町村 2017-06-09付)

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