小・中進路探究学習の研究推進校―札幌市教委　常盤小など３校を指定　９年間見通した取組推進

（市町村 2017-06-12付）

　札幌市教委は、札幌市研究開発事業「小中学校における進路探究学習の充実」の研究推進校を決定した。常盤小学校、石山東小学校、常盤中学校の三校を指定。小・中学校九年間を見通した進路探究学習の充実に向けて研究を進めていく。

　札幌市では進路探究学習の充実について、札幌市の教育が目指す人間像の実現に向け、特に力を入れて取り組む項目に位置付けている。

　全国学力・学習状況調査の結果で、札幌市では「将来の夢や希望をもっている」という設問に対し、肯定的に回答した子どもの割合が校種の進行によって減少するなど課題が上がっている。

　このため、市教委では一人ひとりの子どもが将来に希望をもち、生き方や進路について考える進路探究学習の充実を図ることを目的に同研究を実施。小学校における社会見学や、中学校における職場体験など、自らの将来につながる希望や目標を描く、小学校からの継続的な進路探究学習の在り方について研究を進めていく。

　研究推進校に常盤小、石山東小、常盤中の三校を指定。地域の魅力を生かし、地域から学ぶ体験的学習など、校種に応じた進路探究学習の在り方について研究を行う。

　また、児童が中学校教諭の授業を受けるなど、小・中学校九年間における取組について整理していく。

(市町村 2017-06-12付)