2定札幌市議会代表質問2日目 文科省の通知踏まえ対応 小学校授業時数増加で教育長答弁
(市町村 2017-06-08付)

 札幌市議会第二回定例会代表質問が六日、本会議場で行われた。竹内孝代議員(公明党)と太田秀子議員(日本共産党)が登壇し、「小学校授業時数増加への対応」「教員の採用」「負担軽減」「地域人材等の有効活用」について質疑。長岡豊彦教育長が答弁した。

 新学習指導要領では、小学校三・四年生に外国語活動を、五・六年生では「外国語科」を導入するなど、授業時数が三十五時間増えることとなっている。長岡教育長は小学校の授業時数の増加について、文部科学省からの通知の内容を踏まえて適切に対応していく方針を示した。

 太田議員の質問に対する答弁。

◆正規教員を計画的に採用

 市教委では、正規教員を四月一日に採用するA採用と四月一日以降に採用するB採用の二段階登録制度を本年度から実施。長岡教育長は「安定・継続した学校運営のためには、正規教員を一人でも多く配置することが重要」と認識を示し、これまで以上に計画的な正規教員の採用に努めていく方針を示した。

 太田議員の質問に対する答弁。

◆少人数学級の拡充を引き続き国に要望

 長岡教育長は少人数学級の拡充について、「児童生徒に対してきめ細かな指導を行う上で有効」と認識を示し、引き続き国に要望していく方針を示した。

 太田議員の質問に対する答弁。

◆教員の多忙化解消へ負担軽減の取組継続

 文科省は四月に、中学校教員の八割が月百時間を超える残業を行っているという二十八年度教員勤務実態調査の結果を発表した。長岡教育長は二十七年に札幌市が行った教職員の勤務実態調査について、「時間外勤務の時間数は減少しているが、教員の多忙な状況は解消されていない」と話し、引き続き教職員の負担軽減に向けた取組を行う方針を示した。

 竹内議員の質問に対する答弁。

◆地域人材の活用好事例を共有

 市教委では、スクールカウンセラーといった専門スタッフや、学習活動へのボランティアなど、学校における地域人材等を有効活用している。地域人材の有効活用に向けて長岡教育長は、人材活用の好事例を学校間で共有させるといった体制づくりを推進するなど、地域と学校が一体となった教育活動の充実に取り組む方針を示した。

 竹内議員の質問に対する答弁。

(市町村 2017-06-08付)

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