日本教育会道支部が総会・研修会　研修推進など柱に活動　役員―諏江支部長を再任

（関係団体 2017-06-12付）

２９年度活動計画を決めた

　日本教育会道支部は七日、ホテルライフォート札幌で第三十九回総会・研修会を開いた。「組織の充実強化」「研修の推進」など五点を柱とした二十九年度活動計画を決めた。また、諏江康夫支部長を再任するなど、本年度役員を承認した。

　役員承認後、あいさつに立った諏江支部長は「日本教育会は毎年、文部科学大臣に提出している要望書の中で、学校現場の状況を踏まえ、教職員定数の改善、処遇の改善などを強く要望してきた」と説明。

　教育再生実行会議の第十次提言に、教員の業務負担軽減が記載されていることについて「教員の業務負担の軽減や長時間勤務の解消が、全国の学校で具体化されるのには相当な時間を要すると思うが、我々教育関係団体が長年要望してきた課題がようやく認知された」と述べた。

　また「道支部として、子どもたちのために日夜頑張っている先生方の労苦が少しでも報われるような支援をしていきたい」との考えを示した。

　続いて、来賓として出席した道教委の磯貝隆之学校教育局特別支援教育担当局長、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長、日本教育会の滝澤雅彦専務理事が祝辞を述べた。

　議事に入り、二十九年度の活動計画を決定。

　活動計画は「組織の充実強化」「研修の推進」「広報活動の推進」「各母体団体主催の研究会」「他団体との連携強化」の五点を柱に据え、会員の加入拡大や講演会の開催、各団体主催研修会への助成、道教育長や四種校長会長との懇談などを盛り込んだ。

　総会後は、札幌大学の福井一之教授が「特別支援教育の現状と課題」と題して講演。特別支援教育の現状と課題を確認し、今後の取組について考察した。

　二十九年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽支部長＝諏江康夫（元道教委教育指導監）

▽副支部長＝角野誠（道小学校長会会長・新）、古谷雅幸（道中学校長会会長・新）、川口淳（道高校長協会会長・新）、宮崎真彰（道特別支援学校長会会長・新）、笹川恒春（道公立学校教頭会会長・新）、渡邉周一（道高校教頭・副校長会会長・新）、佐橋正智（道特別支援学校副校長・教頭会会長・新）、阿部雅一（道公立学校事務長会会長・新）

▽事務局長＝蔵本康彦（元道小学校長会会長）

▽監事＝坂井秀昭（道公立学校事務長会副会長・新）、中屋賢一（道公立学校教頭会監査・新）

(関係団体 2017-06-12付)