道小学校長会が全道会長研修会　課題解決へ認識を共有　学力向上などテーマに協議

（関係団体 2017-06-21付）

教育情勢や各地の取組・成果など意見を交換した

　道小学校長会（角野誠会長）は十六日、ホテルライフォート札幌で二十九年度全道会長研修会を開いた。「学力向上に関する取組」「新学習指導要領」「学校職員人事評価制度」「管理職他管交流」「コミュニティ・スクール」などをテーマに協議。取組の成果と課題について認識を共有し、今後の方向性を確認した。

　開会に当たり、角野会長が登壇。共通課題を中心に全道の情勢や取組の状況を情報交換し、道小学校長会全体としての取組を明らかにする研修会の趣旨を説明し「道小および地区校長会の活動の活性化のため、活発な意見交換が行われることを期待したい」と述べた＝角野会長のあいさつ概要は後日掲載＝。

　また、①全国連合小学校長会総会における文部科学省からの行政説明②学習指導要領の改訂に伴う移行措置案に対する意見募集の実施③全国学力・学習状況調査における新たな規定―に関して説明。

　①では、新学習指導要領の基本的な考え方、「アクティブ・ラーニング」の視点による授業改善のポイント、道徳教育の評価の方向性など、文科省の説明資料の重要事項を伝えた。

　②では、文科省から全国連合小学校長会を通し、学習指導要領改訂に伴う意見募集を行う旨の情報提供があったことから「移行期における教育課程の編成を行うとともに、外国語活動や外国語科の指導内容を踏まえた上で、研修の充実に努めていかなければならない」と述べた。

　③では、成績の相関関係の分析に役立てるため、小学校の全国学力・学習状況調査の結果を中学校に送付できる規定が追加されたことに関し、必要な手続きや保護者の同意の有無など、今後の指針に注意する必要性を挙げた。

　続いて「学力向上に関する取組」「新学習指導要領」「学校職員人事評価制度」「管理職他管交流」「コミュニティ・スクール」などをテーマに協議。学力向上に関しては、校内組織体制の整備、教職員研修、家庭・地域への情報発信の取組などの議論が行われたほか、教職員の長時間労働の課題、各市町村教委等の支援体制や環境整備状況の取組などに関して話し合った。

(関係団体 2017-06-21付)