道高校長協会第2回理事研 効果的な研修へ資料提供 いじめ問題などの対応で
(関係団体 2017-06-21付)

道高校長協会理事研川口淳
川口会長はコンプライアンス推進委の活動などにふれた

 道高校長協会は十六日、道庁別館で二十九年度第二回理事研究協議会を開いた。川口淳会長があいさつに立ち、同協会に設置したコンプライアンス推進委員会の活動について「いじめ問題や不適切な言動への対応など、学校で行う効果的な研修について検討を進めており、随時、資料等を提供していきたい」と述べた。また、不祥事の防止に向けた研修を継続していく考えを示した。

 川口会長のあいさつ概要はつぎのとおり。

          ◇          ◇          ◇

 現在、四連盟をはじめとする各種大会が開催されている。また、これから各学校では、学校祭の時期を迎える。生徒が集中力、創造力、協調力を発揮する機会であり、高校生活の中でも充実した期間になるものと考えており、一人ひとりの生徒がこうした様々な活動を通して成長していくことを期待している。

 教育改革に関しては、仮称「大学入学共通テスト」と仮称「高校生のための学びの基礎診断」に関して、先月、「高大接続改革の進ちょく状況について」が発表され、今月末には実施方針案が示されることとしている。高校学習指導要領は本年度告示されることとしているが、各学校では、二つのテストの実施方針案や昨年十二月の答申を踏まえ、厳しい日程の中で、来年度入学生の教育課程を編成することになる。

▼全国高校長協会総会・研究協議会

 五月二十四・二十五日に開催され、宮本久也都立西高校長を引き続き会長とする案が承認された。三年目を迎える宮本会長は、教育改革の機運は高まり、ことしは大きな節目の年になる、校長はこれからの教育のレールを敷く役割を担っている旨を述べた。

 研究協議会では、北海道ブロックから、調査研究部生徒指導委員会の研究「豊かな心を育む教育の推進~ネットトラブル・いじめの根絶に向けた生徒指導」の誌上発表があった。調査研究を進めていただいた校長先生方に敬意を表する。

 文部科学省の担当者からの説明があった。

 「基礎診断」は、基礎学力の確実な習得と学習意欲の喚起を目的としている。同一問題を同一日程で実施することが難しく、基準に適合する民間の試験等の測定ツールから、各高校が選択し活用する。また、大学入試では、学力の三要素を多面的・総合的に評価できるよう、一般、AO、推薦入試の評価方法や時期等を見直す。

 「共通テスト」は、ことし十一月(一部二月)に、全国の高校生五万人対象のプレテストを実施し、試験問題の検討を行うとしている。

▼道の動向

▽新たな教育計画等

 三十年度以降の新しい教育計画の原案が秋にも作成されることとしている。また、高校教育に関して、新しい指針も検討されている。本協会として、今後示される北海道教育の方向性を踏まえ、活動の充実を図っていきたいと考えている。

▽高校配置計画

 六日に三十二年度までの計画案が示された。三十二年度は中卒者の大幅な減少による学級減が計画されているが、校長としての立ち位置に留意し対応していただきたいと考えている。

▼協会の活動

▽調査研究部の活動

 五月十九日に第一回主査・委員長研究協議会を開催し、六つの委員会・小委員会の主題・副題の設定経緯、調査研究の内容、今後の日程等について協議を深めた。

 本年度の各委員会のテーマは「カリキュラム・マネジメントと主体的・対話的で深い学び」「次世代を担う管理職の育成」「生徒の成長を支援する教育相談の在り方」「進学指導の現状から考える学校経営とキャリア教育の在り方」「社会の変化による新たな課題への効果的な対応」「高大接続システム改革に対応した学校経営の在り方」である。

 今後、各委員会からアンケート調査、実践事例に関する照会、啓発活動などの依頼があるので、協力をお願いする。

▽コンプライアンス推進委員会

 いじめ問題や不適切な言動への対応など、学校で行う効果的な研修について検討を進めており、随時、資料等を提供していきたいと考えている。

 また、パワハラ、わいせつ事故、金銭事故、体罰にかかる不祥事の防止に向けて、今後も、研修を継続していきたいと考えている。

(関係団体 2017-06-21付)

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