道高教組が本年度第１回学習会　支え合う仲間づくりを　学校づくりテーマに研鑚

（関係団体 2017-06-23付）

４０人が参加した学校・職場づくり学習会

　道高教組（國田昌男中央執行委員長）は十八日、札幌市内の道高校教職員センターで二〇一七年度第一回学校・職場づくり学習会を開いた。テーマは「どこから始める学校づくり～共通理解ってほんと？」。滋賀県立大学の福井雅英特任教授が講演。〝共通理解〟が互いを縛り合う関係になっていると指摘し、〝支え合う仲間づくり〟をベースに互いの専門性を高め合う関係づくりを訴えた。

　同学習会は、自由な教育実践を進めることができる学校づくりを考えようと開いたもの。約四十人が参加した。

　午前中は、福井特任教授が「どこから始める学校づくり～足もとを掘れそこに泉湧く」と題して講演した。

　福井特任教授は、学校の現状について「足並みをそろえる息苦しさが強い。型にはめて、自由が許されない」ことなどを挙げ「学校の中の支配的な空気やシステムをみつめ直すことを期待したい」と述べた。

　また、学校における〝共通理解〟が「互いを縛り合う関係になっている」と指摘。そのような関係性を問い直し、〝支え合う仲間づくり〟をベースに、互いの専門性を高めて磨き合う同僚性を求めていく必要があると訴えた。その取組を「自分の足元から始める」ことを呼びかけた。

　午後からは「私たちの学校づくり」をテーマにパネルディスカッション。高校の教職員三人が実践報告を行い、それをもとに討論を進めた。

(関係団体 2017-06-23付)