変化する教育情勢に対応を　十勝管内公立学校女性管理職会が研修会開き講話、協議など

（関係団体 2017-06-26付）

１４人が参加し、学校経営の在り方などについて研鑚を深めた

　【帯広発】十勝管内公立学校女性管理職会は十七日、帯広市内のとかちプラザで二十九年度研修会を実施した。十勝教育局の上田禎子義務教育指導監が「教職員の資質・能力を高めるために」と題して講話。十四人が参加し、学校経営や教育課程の在り方などについて研鑚を深めた。

　冒頭、宝輪祐子会長があいさつ。目まぐるしく変化する教育情勢にふれ「子どもたちが今の時代に対応するには、社会に開かれた教育課程や主体的・対話的で深い学びになる授業の展開など、それぞれの学校のチーム力を向上させ、強い意志で具現化していく取組が必要」と強調。「そのためには、我々自身が学び続けることが大切」とし、本研修会で得た知識が今後のよりよい学校運営につながることに期待を寄せた。

　続いて、十勝教育局の上田義務教育指導監が「教職員の資質・能力を高めるために」と題して講話した。

　はじめに人事評価シート活用の在り方について説明。具体的な記入事例を示しながら、効果的・有効的に活用するよう呼びかけた。

　つぎに、学力向上の取組として、自身が管理職時代に行った、生徒たちの自己肯定感を向上させるために資格や検定に合格した生徒たちの合格証と笑顔の写真を廊下に提示する実践を紹介。その上で「自学力や自己肯定感を高めた生徒たちは、自分の力を試すために、さらに上の級に挑戦する」とし「様々な資格を取得することでその子の進路実現につながる」と説いた。

このほか、教育課程の在り方について解説したほか、教職員のスキルアップにつながる実践を紹介した。

このあと、研究協議を行い、上士幌町立上士幌小学校の近藤弘子校長が「すべての職員が新学習指導要領の理念を理解するために」をテーマに情報提供した。

(関係団体 2017-06-26付)