石狩管内小中教頭会がＡブロック研修会　組織活性化テーマに研鑚　千歳市教委の取組を共有

（関係団体 2017-06-28付）

千歳市、恵庭市、北広島市から約６０人が参加した

　石狩管内小中学校教頭会（布施裕会長）は二十日、千歳市民文化センターでＡブロック研修会を開いた。千歳市、恵庭市、北広島市から約六十人が参加。講話や研究協議などを通して、より良い学校づくりに向け研鑚を積んだ。

　同会では、第十四次三ヵ年継続研究の初年度として、研究主題「生きる力を育む活力ある学校を目指し、いかに組織の活性化を図るか」について研究を進めている。研修会は、国民の信託に応える学校教育の推進を目指し、管内教頭会の研究に基づいて保護者・地域に信頼される豊かな学校づくりを推進するため、研究主題について研究交流を進め、教頭としての職能向上を図ることが目的。

　開会式では、千葉則理事務局長があいさつ。様々な教育課題の解決に向け「授業に意欲的に取り組む児童生徒の育成や、地域に信頼される学校づくりなどに向け、学校文化を一歩進化させることが大切」と述べ、「私たち教頭が多くを学び、明日からの教育実践に生かしてほしい」と呼びかけた。

　また、開催地を代表して千歳市小中学校教頭会の加藤敏幸会長があいさつ。新学習指導要領の実施を踏まえ「学校が一つのチームになるためには、どのような手立てや工夫を講じていけばいいのか、教頭一人ひとりの手腕が問われている」と指摘。「研修会では、そうした課題にどのように向かい合っていくのか、多くの示唆を得ることができると期待している」と述べた。

　来賓あいさつでは、千歳市の山口幸太郎市長、石狩教育局の村上由佳次長、石狩管内小中学校校長会の池田元治副会長が登壇した。

　続いて、千歳市教委の宮崎肇教育長が「管理職に求められること」「千歳市の教育施策」について講話。教頭をはじめとする管理職に求められる能力として「強いリーダーシップ」「危機管理能力」の二点を挙げ、管理統率力や決断力、様々なリスクに対してしっかりと準備する能力などを身に付けることを求めた。

　そのほか、教職員としての資質・能力向上に向け「常識力を養う」「スピード感をもって業務を進める」など、自身の経験に基づいたポイントを示し「子どもたちの発達段階における重要な時期にかかわっているという自覚をもち、教育活動を進めてほしい」と呼びかけた。

　また、同市で推進している「ＩＣＴ機器を活用した教育」「学習支援員を活用した習熟度別少人数指導」を紹介した。

　このあと、小学校部会と中学校部会に分かれ研究協議を行い、研究内容について理解を深めた。

(関係団体 2017-06-28付)