思想・信条への配慮などを要請　組合加入調査で校長会に申し入れ―道高教組

（関係団体 2017-12-27付）

　道高教組（國田昌男中央執行委員長）は、道教委が人事協議の際に教員の職員団体加入状況を把握していたことにかかわり、校長会に対して、組合加入者の思想・信条に配慮することなどを申し入れた。

　道高校長協会と道特別支援学校長会へ二十二日付で申し入れ文書を送付した。

　申し入れでは、組合加入の調査について「憲法、労働組合法、地方公務員法などに反する不当労働行為」「組合の加入の有無について、情報収集すること自体許されない」「組合加入は、個人の思想信条・プライバシーにかかわる問題」と問題点を挙げて批判。

　その上で、①組合加入者に対する不利益な取扱いは地方公務員法第五六条に違反していることをあらためて管理職の共通認識とする②憲法・教育基本法の理念に基づき、人事異動は明朗かつ公正に行い、性別・思想・信条・組合加入による差別的人事は行わない③ユネスコ「教員の地位に関する勧告」に基づき、教職員組合を「教育の進歩に大きく寄与し得るものであり、教育政策の決定に関与すべき勢力」として認めた学校運営を行う④組合員の思想・信条に配慮した組合加入調査とする⑤組合員の思想・信条に配慮した加入状況報告とする―ことを求めた。

(関係団体 2017-12-27付)