小樽市の30年度予算案 小学校英語教育を推進、全18校に外部講師 中学校に隔週でALT派遣
(市町村 2018-02-21付)

 【小樽発】小樽市は十四日、三十年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比一・二%増の五百五十九億一千三百五十五万円。このうち、教育費は二十億七千六百万円で、前年度当初に比べ十三億三千八百万円の減。山手地区統合小学校が完成したことなどが減額の主な要因となっている。小学校の英語教育推進のため、小学校全十八校に外部講師を派遣するほか、スウェーデンの絵画や彫刻などの現代アート展覧会開催への補助金などを盛り込んだ。

 主な事業をみると、放課後児童健全育成に一億七千五百四十万円、幸小校舎等耐震補強等に二千五百万円、小樽博物館のアイアンホース号整備に一千四百万円を措置。

 小学校英語教育推進事業に百六十万円を計上し、三十二年度から導入される外国語の教科化を見据え、小学校全十八校に外部講師を派遣するほか、語学指導等外国青年招致事業に二千七百九十万円を措置し、外国人指導助手(ALT)を市内各中学校に隔週で派遣するとともに、必要に応じて小学校の外国語活動に派遣する。

 主な教育関連事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。

▽特別支援教育=一三五

▽登校支援室関係経費=四六三

▽スクールカウンセラー関係経費=一八二―カウンセラーを新たな統合校にも配置し、児童生徒や教師、保護者にカウンセリングなどを実施

▽音読推進=二四

▽語学指導等外国青年招致=二、七九〇―ALTを各中学校に隔週で派遣するほか、必要に応じて、小学校の外国語活動へ派遣

▽小樽イングリッシュキャンプ関係経費=二〇

▽小学校英語教育推進=一六〇―小学校全一八校に外部講師を派遣

▽キャリア教育推進=三〇―小・中学校各一校を指定し、キャリア教育研修講座などを実施

▽スクールソーシャルワーカー関係経費=七六

▽ふるさと教育推進=四〇

▽不登校児童生徒支援=二九〇

▽コミュニティ・スクール導入等促進=三五―学校運営協議会の導入および準備のための研修会など

▽奨学資金経費=三五一

▽札幌交響楽団コンサート関係経費=二三六

▽学校運営経費=六五一

▽校務用パソコン整備=八五二

▽児童用机・椅子更新=二四〇

▽義務教育教材費=四、〇四〇

▽学校行事費=二八二

▽校外学習等助成=九一六―塩谷小「水難事故防止教室」、小樽港内遊覧屋形船における講話(小三・四)

▽学校図書館整備=一、五二九―図書整備のほか、学校図書館活動の活性化と児童生徒の読書習慣の定着を図るため、学校図書館司書を一人増員

▽理科教育等振興設備=五〇

▽スクールバス運行経費=五、二二六―銭函小、張碓小、長橋小

▽特別支援教育支援員経費=四、二六六

▽バス通学助成=八一〇

▽通学援助費=一五、五三〇

▽通級指導教室拡充=五〇

▽生徒用机・椅子更新=一四〇

▽ICT教育促進=三三二―中学校一年生の普通教室へ大型テレビ設置

▽単独調理校調理等業務委託=八〇九―西陵中

▽調理等業務委託=一四、一四二

▽輸送等委託=七、一七六

▽放課後児童健全育成=一七、五四〇

▽教育支援活動推進=二〇〇―学校支援ボランティアによる授業補助や読み聞かせなどの学校支援、おたる地域子ども教室、体育館や図書室などを開放した各種体験教室、「小樽わくわく共育ネットワーク」による家庭教育講座などの実施

▽「樽っ子学校サポート」関係経費=三〇―大学生および高校生を小・中学校に派遣し学習を支援

▽歴史文化基本構想策定=七二〇

▽図書等資料整備=一、〇七〇

▽スクール・ライブラリー便=一〇〇

▽子ども読書活動推進=一九〇

▽文学館特別展開催経費=二〇

▽美術館特別展開催経費=一四六

▽水泳教室開催経費=八九九

▽スポーツ選手交流=四四―小学校でプロスポーツ選手による出前授業を開催

▽幸小校舎等耐震補強等(新規)=二、五〇〇―実施設計

▽図書館施設改修暖房ボイラー交換=七〇〇

▽重要文化財旧日本郵船㈱小樽支店保存修理=一、七四〇―市を代表する文化遺産である建造物の保存・活用を図る

▽総合体育館施設整備=九四〇―移動式バスケットボールゴール台の整備など

▽小学校校舎等施設整備=三、〇〇〇

▽電気高圧受電設備改修=四〇〇―桂岡小、稲穂小、長橋小

▽朝里小屋内運動場床改修(新規)=七〇〇―床板改修

▽中学校校舎等施設整備=二、〇〇〇

▽朝里中電気高圧受電設備改修=一二三

▽総合博物館施設維持補修=八五〇

▽総合博物館収蔵車両等補修=七〇

▽アイアンホース号整備(新規)=一、四〇〇―総合博物館所蔵の蒸気機関車・アイアンホース号のボイラー修繕

▽体育施設芝生等維持管理関係経費=一、六〇〇

▽手宮公園競技場整備=三五〇―標識タイルの設置

▽スウェーデン芸術祭IN小樽2018実行委員会補助金(新規)=三〇〇―スウェーデンのアーティストを迎え、絵画や彫刻、インスタレーションによる現代アート展覧会を開催

(市町村 2018-02-21付)

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