登別市が３０年度予算案発表　体力改善へ指導員を派遣　耐震改修工事で教育費３割増

（市町村 2018-02-21付）

　【室蘭発】登別市は十五日、三十年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比四・七％増の二百九億六千五百万円。このうち、教育費には三〇・七％増の十一億二千万円を計上している。市内小・中学校の耐震改修の実施設計が完了し、工事に着手することなどが増額の要因となっている。

　このほか、学校支援地域本部事業に二百九十六万円を措置。学校・家庭・地域が連携して各中学校区で行う学校支援事業を実施する。子ども健康・体力改善事業には、三百七十三万円を計上し、小学校にスポーツ指導員を派遣する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼総務費

▽日本工学院道専門学校連携事業＝一、六八七―同校スタッフの専門的知識や学生の活力をまちづくりに活用し、個性豊かな地域社会の形成・発展や人材育成、教育・文化活動の振興を図る

▼民生費

▽鷲別児童館移転改築＝一、〇四七―移転改築した鷲別児童館の外構工事

▽鷲別児童館除却（新規）＝六九九―移転改築に伴う旧施設の除却

▽特定教育・保育施設等給付＝三五、〇八一―認定こども園等に対して施設型給付を行うとともに、一号認定における利用者負担を軽減する

▼土木費

▽都市公園施設長寿命化事業＝四、〇四二―川上公園、富岸公園ほか遊具改築など

▼教育費

▽コミュニティ・スクール活動支援＝一一五―学校・保護者・地域が一体となったＣＳの活動を支援・推進する

▽教育指導研究奨励等経費＝五七〇―図書購入などのほか、「道徳」の指導書や指導資料等の購入

▽学校支援地域本部事業＝二九六―学校・家庭・地域が連携し、各中学校区で地域の特色を生かした学校支援事業を実施する

▽小学校受変電設備整備（新規）＝六三二―幌別西小キュービクル更新

▽幌別西小耐震化・改修＝一六、四五五―校舎耐震改修、外壁大規模改修、工事監理

▽富岸小耐震化・改修＝一一、一〇八―校舎耐震改修、外壁大規模改修、防水大規模改修、工事監理

▽登別小耐震化・改修（新規）＝八二三―校舎耐震改修実施設計

▽鷲別中グラウンドフェンス等整備（新規）＝九九八―グラウンド防球ネット張替、防球フェンス設置

▽ブックスタート・ライブラリースタート事業＝一〇二―四ヵ月児および三歳児に絵本等を提供し、乳幼児の読書意欲高揚と図書館利用の促進を図る

▽通学合宿みんなで学ぶ「子ども村」＝二〇五―小学生がネイチャーセンターで共同生活し、自然体験や学習活動を行う

▽子ども健康・体力改善事業＝三七三―市内小学校にスポーツ指導員を派遣し、体育授業や休み時間を活用した運動指導を行う

(市町村 2018-02-21付)