室蘭市が３０年度予算案発表　子育て相談窓口を一本化　教育費は４％減４４．３億円

（市町村 2018-02-21付）

　【室蘭発】室蘭市は十五日、三十年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比四・三％減の四百二十三億一千七百万円。このうち、教育費には四・二％減の四十四億三千万円を計上している。

　主な事業をみると、生涯学習センターの整備等に十三億五千百万円を盛り込んだ。ことし十二月の開館に向け、整備や記念イベントを開催する。

　新規事業では、子育て世代包括支援センターの開設に三千五百万円を措置。保健師や保育士など専門スタッフを保健センターに配置し、子育てに関する相談支援窓口を集約化・一本化することで、より効果的な支援を実現する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽学力向上研究事業＝四〇三―標準学力調査拡充、デジタル教科書拡充

▽学校統廃合＝一〇六、二一六―白蘭小、天神小、海陽小、旭ヶ丘小、地球岬小統廃合

▽生涯学習センター整備等＝一三五、一六五―三十年十二月の開館に向けた整備、記念イベントなど

▽仮称・環境科学館・図書館整備＝二〇、八四五―三十三年十二月の開館に向けた整備など

▽学校環境整備＝六、六七六

▽いじめ・不登校対策＝二、五一四

▽親子読書ふれあい事業（ブックスタート）＝五五

▽公園整備＝三、〇〇〇―入江運動公園、白鳥台五丁目公園、東町五丁目公園、高砂三丁目公園遊具改修

▽体育施設整備＝七、〇八三―中島スポーツセンター、入江陸上競技場、入江温水プール、Ｂ＆Ｇ海洋センター整備

▽ノックスビル市中学生派遣＝四四二

▽第三子以降の保育料無料化事業＝四八四―国・道制度では無料とならない第三子以降の幼稚園・保育所の保育料を市独自施策として無料化

▽生活困窮者学習支援事業＝三一三―生活困窮者の中学生を対象に、学生等のボランティアが学習を支援

▽要保護・準要保護就学扶助＝七、六三一―経済的理由で就学が困難な児童生徒の保護者に学用品費、給食費などを助成

▽特別支援教育支援員配置＝八、四〇二―特別支援教育支援員の配置

▽放課後児童対策事業＝二一、五三八―児童クラブ、スクール児童館、児童センターなど十三ヵ所で実施

▽子育て支援センター事業＝七九五―常盤保育所において、子育てに関する相談、親子セミナーなどを行う

▽子育て世代包括支援センター開設（新規）＝三、五六七―専門スタッフを配置し、子育てに関する相談支援窓口を集約化・一本化などを行う

(市町村 2018-02-21付)