幕別町３０年度予算案　新規に臨時ＡＬＴ配置　特別支援教育支援員を拡充

（市町村 2018-02-22付）

　【帯広発】幕別町は二十日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・二％減の百四十六億二千万円。うち、教育費は、三・一％増の十四億二千七百万円となった。

　新規事業をみると、ソフト事業では、臨時英語指導助手の配置に百四十万円を計上。ハード事業では、札内南小学校増築に二千九百万円、古舞小学校通学路歩道整備に一千五十万円を充てた。

　継続事業では、特別支援教育支援員の配置や小中一貫教育推進の拡充などを盛り込んだ。

教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼子育て世代の負担軽減

▽子ども医療費助成＝一一、三〇〇―中学生までを対象とした医療費助成を町単独で実施

▽子どもの貧困実態調査（新規）＝三五〇―世帯の状況や生活環境、学校・家庭での過ごし方等の調査を実施

▽子育て応援サポートブックの増刷＝四二―妊娠・出産から子育て期までの情報を掲載した子育て応援サポートブック『まくはぐ』を増刷

▽ファミリー・サポート・センター＝六一―育児の支援を必要とする人と、育児の支援ができる人の仲介・調整

▽町立保育所・幼稚園エアコン設置（新規）＝二、一八九―入所（園）児の熱中症予防対策として、保育室および遊戯室にエアコンを設置

▽三歳以上児主食提供＝二九一

▽病後児保育＝六八七―認可保育所の入所児童を対象に札内青葉保育園内において病後児保育を実施

▽子育て短期支援＝六一―一時的に児童を養育することが困難な場合などに児童養護施設において一定期間養育等（短期入所生活援助）を行う

▽修学支援資金（拡充）＝二四五―高校生のいる世帯を対象に修学に必要な費用の一部を給付（所得制限あり）

▽修学旅行費支援＝七九七―町内中学校に在籍している中学校三年生の修学旅行に要する費用の一部を補助

▼魅力ある教育環境整備（ソフト事業）

▽小中一貫教育の推進（拡充）＝一一七―小中一貫モデル実践校への直接指導、教職員の先進地視察や英語乗り入れ授業を実施

▽臨時英語指導助手の配置（新規）＝一四〇―小学校教育課程における三十二年度からの英語教科化の本格実施に向け、スムーズに移行できるよう国際交流員二人に加え、臨時英語指導助手一人を配置

▽子どもサポーターの配置＝四二二―不登校、いじめ、児童虐待、子育て、生徒指導など多様化する相談対応のため、子どもサポーター（相談員）三人を配置

▽特別支援教育支援員の配置（拡充）＝七、二〇一―幼稚園一人、小学校三五人、中学校七人を配置

▽未来のオリンピック選手を育てる（拡充）＝二一四―現役五輪選手とふれ合う機会などを通して児童生徒のスポーツに対する興味・関心を高める

▽小学生国内研修受入（隔年）＝一〇一

▽学校体育授業支援＝二〇八―小学校体育活動コーディネーターを派遣し、小学校の体育授業を支援

▽スクールカウンセラーの配置＝八八―中学校にスクールカウンセラーを配置

▽学校教育推進員の配置＝六五二―学校における教育課程、学習指導など、学校教育にかかる専門的事項に対する指導助言を行う

▽魅力ある高校づくり支援＝七二五―町内の高校に対して補助金を交付。中札内高等養護幕別分校および幕別高の学校行事、部活動等の送迎を支援

▽ふれあい子育て読書推進＝二〇―乳幼児健診時に図書館司書による絵本の読み聞かせ、乳幼児に絵本の贈呈を行う

▼魅力ある教育環境整備（ハード事業）

▽学校ＩＣＴ環境整備＝二、六一四

▽札内南小増築（新規）＝二、九七二―特別支援教室を増築

▽小規模校校舎警備（新規）＝二〇一

▽札内スポーツセンターテニスコート改修（新規）＝二、六九一

▽札内川河川緑地テニスコート改修（新規）＝三七一

▽農業者トレーニングセンター改修（新規）＝五四〇

▽百年記念ホール改修＝五、一〇〇

▽古舞小通学路歩道整備（新規）＝一、〇五〇

(市町村 2018-02-22付)