札幌市子ども未来局ひとり親家庭等自立促進計画案　利用者目線で広報を展開　支援制度などのパンフ作成

（市町村 2018-02-22付）

　札幌市子ども未来局は、第四次ひとり親家庭等自立促進計画案をまとめた。子育てや仕事など生活全般に困難を抱えるひとり親家庭に対する総合的な支援施策を推進するもの。基本目標に「利用者目線に立った広報の展開」を追加し、ひとり親家庭に対して必要な支援制度などをまとめたパンフレットを作成することなどを盛り込んだ。現在、パブリックコメントを実施しており、三月中に計画を策定する予定だ。

　市では、ひとり親家庭などが抱える問題が多岐にわたることなどから、それぞれの状況に応じた総合的な支援を行うため、十七年度に第一次ひとり親家庭等自立促進計画を策定。第三次計画が本年度をもって終了するため、第四次計画の策定に向けて検討を重ねてきた。

　第三次計画では、ひとり親家庭の親を対象に、就業につながる資格取得を支援する事業を実施。事業を利用し、修了した人の七八％が就業するといった成果を上げた。しかし、二十九年に実施したアンケート調査では、多くの支援制度の認知度が二十四年の調査に比べて下回ったことなどが課題となった。

　第四次計画では、基本理念に「ひとり親家庭等の生活の安定と向上、その子どもたちの健やかな成長」を提示。基本目標には、①子育て・生活支援の充実②就業支援の充実③養育費確保の推進④経済支援の推進⑤利用者目線に立った広報の展開―を掲げた。前計画やアンケート調査の結果を踏まえ、基本目標に⑤を新たに加えた。

　案の内容をみると、新規事業として「必要な支援につなげるためのパンフレット等の作成」を盛り込んだ。ひとり親家庭になったばかりの親などを対象に、各種支援制度などをまとめたパンフレットを作成。離婚届を受理した際に配布することを検討している。

　三月八日までパブリックコメントを実施。市民の意見をもとに検討し、三月中に計画を策定する予定だ。

(市町村 2018-02-22付)