新たな歴史の幕開け祝う　厚沢部町厚沢部中で開校式・入学式

（学校 2018-04-13付）

町内唯一の中学校として、新たな歴史をスタートした

　【江差発】本年度、町内の厚沢部中学校、館中学校、鶉中学校の三校が統合した厚沢部町立厚沢部中学校（塩﨑弘明校長）の開校式と入学式が六日、同校で執り行われた。入学生二十六人と在校生、保護者や来賓など合わせて約百五十人が出席。厚沢部町の渋田正己町長から塩﨑校長が校旗を受け取り、新生・厚沢部中学校として、新たな歴史の一歩を踏み出した。

　同校は本年度、町内の館中と鶉中との統合校として開校。校訓「拓心」。教育目標「ふるさとを愛し、自ら学び、たくましく生きる生徒の育成」のもと、目指す生徒像として「意欲的に学び、創意工夫する生徒」「心豊かで思いやりのある生徒」「心と体を鍛え、たくましく実践できる生徒」を掲げ、町内唯一の中学校として知・徳・体のそろった生徒の育成を目指していく。

　開校式では、はじめに渋田町長が同校の開校を宣言。「地域社会のリーダーとなる能力や人間性の向上に期待している。学校生活においては、自ら新しい課題をみつけ挑戦し、それぞれの力を伸ばしていく学び舎にしてほしい」と話し、今後の学校生活にエールを送った。引き続き、渋田町長から塩﨑校長に校旗が授与された。

　来賓祝辞では、校歌の作詞を監修した道教委の鶴羽佳子委員が登壇。昨年六月から行ってきた作詞に関するアンケート調査の内容や完成までの経緯などを説明し「伝統ある校歌を引き継いでほしい」と強調。その上で、「町の未来を担う皆さんには大きく期待している。新しい中学校はきょうから始まる、歴史を皆さんの手で切り拓いてほしい」と話し、生徒の成長に期待を寄せた。　

◆新１年生２６人入学

　開校式のあと、入学式を挙行。式辞に立った塩﨑校長は、二十六人の入学を歓迎するとともに、「小学校から一歩上のステージで、様々なことを頑張ってほしい。また、よりよい自分を目指すためにも、積極的に自分から動いてほしい」と激励。「子どもたちの成長をこれまで同様見守ってほしい」と呼びかけた。

　続いて、渋田町長と同校ＰＴＡ代表の香川直樹氏が祝辞。渋田町長は「努力と忍耐をともにすることで、中学校生活が実りあるものになる。この三年間は大人になるために大事な時間、充実したものにしてほしい」と求め、香川氏は「子どもの成長のためにも、ときには厳しく指導してほしい」と述べた。

　新入生誓いの言葉では、下川辺颯心君が「新しい仲間と環境に不安もあるが、これまで学んできたことを生かして乗り越えていきたい」と決意を示した。

　在校生歓迎の言葉では、三年生の太田優吾君が「学校生活で困ったことがあれば、自分たちや先生に聞いてほしい。勉強や部活を乗り越えて、笑顔のあふれる学校をつくっていこう」と呼びかけ、新しい仲間の入学を歓迎した。

(学校 2018-04-13付)