礼文高が日本英語検定協会から表彰　賞を誇りにさらなる飛躍　高い英検取得率評価される

（学校 2018-04-23付）

　【稚内発】礼文高校は、二十九年度の英検取得率が全国の国公立高校等で最も高かったとして、日本英語検定協会から「ブリティッシュ・カウンシル駐日代表賞」を贈られた。同校では初めての快挙。畑恵成教頭は「生徒たちに、この賞を誇りとしてもらいたい。さらなる飛躍を期待している」と語った。

　「ブリティッシュ・カウンシル駐日代表賞」は、日本英語検定協会が定める成績優秀者・優秀団体表彰制度で、英検CSEスコアの高い生徒および英検の取得率が最も高い団体に贈られるもの。

　礼文高は二十九年度、全校生徒二十六人のうち二十人が四級から準二級までを取得。取得率は七六・九％で、全国の国公立高校および高専で最も高い数値を記録し、晴れの栄誉に輝いた。

　三月二十六日にはANAインターコンチネンタルホテル東京で授賞式が執り行われ、張江友二教諭が出席した。

　同校では毎年九月、礼文町および町教委と連携し、一年生全員を対象に、アメリカを訪問する国際交流事業を実施。このため、五月から町のALTによる英会話レッスンや英語による発表への準備などを行い、英語を学ぼう、英検を取得しようという意欲が高まっている。

　さらに町では、同校生徒の検定費を助成しており、生徒は経済的な負担がなく英検を受検できる。

　同校では、英語担当の張江教諭が長期休業期間や放課後などに講習を行い、英検取得のための指導を行っている。また、毎週水曜日には自学自習の時間「SUT（Skill　Up　Time）」が設けられ、生徒が自ら進路の実現に向けて取り組んでいる。

　こうした学校と町が一体となった取組が実を結び、今回の受賞となった。畑教頭は「礼文島には外国人観光客も多く、生徒たちは英語学習に対する抵抗が少なく、英語を学ぶ必要性を感じているのだと思う」とし、「この表彰を励みに、そして誇りにし、さらに頑張ってほしい」と期待していた。

(学校 2018-04-23付)