札幌市定山渓中が総理大臣表彰　森林づくりの人材育成を評価　２７日に東京で表彰式

（学校 2018-04-26付）

　札幌市立定山渓中学校（髙谷義仁校長）は、三十年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰の受賞が決まった。緑化推進運動の実施について、顕著な功績のあった個人または団体に対し、内閣総理大臣が表彰するもの。地域住民の環境保全に向けた意識の高揚、地域の森林づくりを担う人材育成に大きく貢献するなど、同校が継続的に取り組んでいる環境教育活動が評価された。あす二十七日に東京都内で表彰式が執り行われる。

　表彰は、緑化推進運動の実施について、顕著な功績のあった個人または団体に対し、内閣総理大臣が表彰を行うもの。国土の緑化に関し、関係行政機関相互の緊密な連絡を図り、総合的かつ効率的な諸施策を推進するために設置した緑化推進連絡会議（内閣府のほか九省庁で構成）で、受賞候補者を選考。内閣総理大臣が受賞者を決定する。

　同校は、豊かな自然に囲まれた自然環境を生かし、地域ならではの特色ある活動を実践。昭和二十五年から、国有林において学校部分林契約を締結し、植林・林業体験などを実施してきたほか、昭和六十年の学校部分林伐採後は、その周辺の森林を活用した動植物観察や環境体験学習など様々なフィールドワークを行ってきた。

　平成二十二年からは、同校裏庭苗圃で自ら育苗した苗木を植栽し、学校林として森林を育成する活動を展開。また、森林と人の生活との関係を学ぶため、森林内での学習にとどまらない活動など、地域と連携しながら活動に取り組んだ。

　今回、同校が継続的に取り組んでいる環境教育活動が評価され、表彰されることとなった。あす二十七日に東京都内の憲政記念館で表彰式が執り行われる。

(学校 2018-04-26付)