函館市立巴中学校が開校式挙行 地域と共に歩む学校づくりを 新たな伝統への思い一つに(学校 2018-05-08付)
佐竹校長は「歴史の第一ページを飾る最初の主人公」とし、生徒の無限の可能性に期待を込めた
【函館発】函館市内の三校が統合して誕生した市立巴中学校(佐竹聡校長)の開校式が二日、同校で挙行された。佐竹校長は「地域とともに歩む学校づくりを目指したい」との決意を表明。生徒会長の半田響君は「私たちが新たな伝統をつくっていくこととなる。多くの仲間と何事にも主体的に一生懸命取り組んでいく」と誓った。
同校は凌雲中学校、光成中学校、的場中学校の三校を再編して誕生した統合校で、校区変更に伴い宇賀の浦中学校の生徒も一部編入。旧的場中学校の敷地に新校舎を構え、四月に開校した。
校訓は「自主自律」で、「自ら挑戦し新たな価値を生み出す生徒」「思いやりの心を持ち他と共に生きる生徒」「心身を磨き忍耐強くやり遂げる生徒」を学校教育目標に掲げている。
開校式には、全校生徒五百九十人と教職員、来賓、保護者合わせて約六百四十人が参加した。
式辞に立った佐竹校長は校名の由来を紹介しながら、「函館を代表する中心校として、新たな歴史を刻んでほしいという願いが込められている」と強調。“巴”が陰陽和合を表すことにもふれ、生徒たちに「校名の意味や願いを理解し、たくましく成長していってほしい」と呼びかけた。
函館市教委の辻俊行教育長は、前任校の閉校に携わった教職員も含め、開校から一ヵ月間の業務に従事した関係者および生徒に謝意を表した。
その上で、生徒たちに対して「違う個性、才能をもった同世代の方との出会いは新しい刺激になっているのでは」と語りかけ、よりよい伝統をつくり上げていくことを期待。教職員に対しては「一人ひとりを丁寧にみて、豊かな自己実現に導いてほしい」と求めた。
続いて、渡島教育局の五十嵐晋局長が来賓として登壇。同校におけるコミュニティ・スクール導入などの取組にふれながら「特色ある教育活動の推進に向け、新たな歩みを踏み出した。本道教育をリードする取組を積極的に進めることは誠に心強い」と祝辞を述べ、「巴中で学んだ生徒が、新しい時代の中で活躍することを願っている」とした。
半田君は、開校から一ヵ月間の学校生活を振り返り「慣れないこともあるが、素晴らしい仲間が増えてよかったと日々実感している」とし、自分たちが新たな伝統をつくっていくという強い思いを表明した。
また、校訓と校歌を引用しながら「何事にも主体的に取り組むことが大事。思いやりの心をもち、何事にも一生懸命取り組んでいく」と宣言した。
このあと、校歌および校章の作者に感謝状を贈呈。校歌を作詞した元東京芸大教授の成田英明氏、校章を考案した知内町立知内中学校校長の仲井靖典氏に佐竹校長が感謝状を手渡した。
最後に校歌が披露され、声高らかに合唱。参加者一同が、あらためて開校を祝った。
(学校 2018-05-08付)
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