松前学園が開校式挙行　「松前愛　挑戦　感動」掲げ　町内４小中で一貫教育推進へ

（学校 2018-05-14付）

３２１人が出席。熊谷さんが４校の交流を呼びかけた

　【函館発】松前町の中学校一校と小学校三校が九年間の教育課程を共有し、小中一貫教育を進めていく「松前学園」の開校式が二日、松前中学校で執り行われた。四校の児童生徒合わせて三百二十一人が出席。あいさつに立った大橋栄寿学園長は「みんなでつくる学園を目指し、力を合わせていこう」と呼びかけた。

　松前学園は、町内の松前小学校、大島小学校、小島小学校、松前中の四校による小中一貫型小学校・中学校。教育目標「松前愛　挑戦　感動」を掲げ、各校で実施している書道科や松前学など町の文化を発展させていく学習のほか、乗り入れ授業の実施などを通して、九年間で子どもの成長を図っていく。学園の事務局は松前中に設置し、同校の大橋校長が学園長に就任した。

　開校式当日、あいさつに立った大橋学園長は「全校職員六十五人とともに力を合わせて、松前学園をつくっていきたい」と抱負を述べた。

　また、学園の三つの教育目標について説明し「各校の頑張りは小学校から中学校へ一本の線になってつながっていく。きょうをスタートにしてほしい」と話し、小・中の一層の連携強化を呼びかけた。

　続いて、石山英雄町長が「子どもたちの健やかな成長のために、学校や保護者、地域住民などが一体となって、町全体で子どもたちを大切に育てていきたい」と宣言。その上で、教職員に対し「子どもたちが松前愛、挑戦、感動を持ち合わせた、素晴らしい人間形成が図れるよう、導いてほしい」と期待を寄せた。

　最後に、松前中生徒会長の熊谷結奈さんが四校の結束とこれまで以上の積極的交流を呼びかけた。

(学校 2018-05-14付)