羅臼町知床未来中が開校式・始業式　知徳体のバランス大切に　校歌は吉幾三氏が作詞・作曲

（学校 2018-04-18付）

開校を祝いテープカットを行った

　【根室発】羅臼町立知床未来中学校（谷村靖志校長）の開校式・始業式が十日、同校で開かれた。谷村校長は「知徳体のバランスのとれた生きる力を育む」と生徒の無限の可能性を引き出すことを強調した。式には羅臼大使である吉幾三氏が登場し、全員で校歌を歌った。

　同校は、三月いっぱいで閉校となった羅臼町立羅臼中学校と春松中学校の統合校。校舎は羅臼中の敷地内に新築された。

　二階の中心に三階までの吹き抜け空間がある多目的ホールを設け、地域の防災拠点・避難所としても利用。校訓は「ふるさとに生き　未来を拓く」で、校歌は羅臼大使の吉氏が作詞・作曲した。

　開校式には全校生徒百四十八人のほか、関係者約九十人が出席。湊屋稔町長、山﨑守教育長、工事担当企業から網走市内の㈱早水組・早水誠社長、代表生徒など計八人がテープカットを行った。

　次いで湊屋町長が式辞を述べ「新しく立派な校舎を慈しみ、熱心に勉強してほしい。友達と絆を結び、はつらつとした中学校生活を歩んでもらいたい。将来は地域に活力を与える人になって」と期待を寄せた。

　谷村校長は生徒の安心安全を第一に考えて教育活動を進めるとともに、知徳体のバランスのとれた生きる力を育むことを約束。「生徒の無限の可能性を引き出し、知床未来中でよかったと言われる学校にしたい」と全教職員の英知を結集していくことを述べた。

　湊屋町長が代表生徒へ校旗を授与したあと、三年生の小嶋実夕さんが「最高学年としてリーダーシップをとれるよう協力していきたい。たくさんのことに挑戦し意欲をもって自ら学び、後輩の道をつくっていく」と決意を述べた。

　このあと、校歌を作成した吉氏が登場。全員で校歌を歌って開校を祝った。

(学校 2018-04-18付)