札幌市立大が６ヵ年の第３期中期計画を策定　一部授業で企業などと連携

（学校 2018-04-17付）

　公立大学法人札幌市立大学は、三十年度から六ヵ年の第三期中期計画を策定した。専門職業人の育成や学生に対する支援といった中期目標達成に向けた取組を示したもの。デザイン学部では、一部の授業で企業や外部機関と連携した課題設定などを盛り込んだ。

　同大では、設立団体の長である札幌市長が定めた中期目標を達成するため、中期計画を策定することとしている。市が定める中期目標では、教育に関する目標として、①専門職業人の育成②学生に対する支援―の二点を提示した。

　①については、多様なニーズや課題、グローバル化の進展などに対応し、地域や仕事の現場で活躍できる実践能力を備えた専門職業人を育成することを求めている。

　②では、学生が希望する進路の実現に向けて、キャリア支援を充実させるほか、経済的な事情や障がいの有無などにかかわらず多様な学生が円滑に修学できるよう支援することを盛り込んでいる。

　計画について、デザイン学部は一部の授業で企業や外部機関と連携した課題を設定。地域や仕事の現場で活躍できる実践能力を備えた専門職業人の育成を目指す。

　また、看護学部の助産学専攻科では、健康課題の解決に向けた根拠に基づく看護を実践し、地域包括ケアシステムを構成する多様な専門職と連携できる看護職の育成に取り組む。

　このほか、大学の「Ｄ×Ｎ（デザインと看護の連携」などを生かした戦略的かつ効果的な広報活動を展開。教育・研究・地域貢献の取組やその成果について、ウェブサイトやマスメディアなどを通じて国内外に発信していく。　

　期間は、今月一日から三十六年の三月三十一日までの六年間となっている。

(学校 2018-04-17付)