国公立幼稚園・こども園長会が総会等　質の高い幼児教育を未来に　加藤会長再任や活動計画決定

（関係団体 2018-05-22付）

研究主題のまとめの年度として、各園での取組の深化を確認

　道国公立幼稚園・こども園長会（加藤貴子会長）は十八日から二日間、ホテルライフォート札幌で第三十一回総会・経営研究大会を開いた。総会では、研究主題「未来につなごう　質の高い幼児教育～今こそ、幼児期にふさわしい生活を保障する国公立幼稚園・こども園」のまとめの年度として、道国公立幼稚園・こども園教育研究大会上川大会（七月二十六日）を開催するなど、年間活動計画を決定。役員改選では加藤会長を再任し、三十年度役員体制を決めた。

　初日の開会式で加藤会長があいさつ。全国国公立幼稚園・こども園長会と連携し、道内の各幼稚園、こども園などにおける教育の振興に努めていくとし「本会は、教員の資質・能力の向上や今後の幼児教育を考える重要な研修の場であり、全道の園長が一同に介する貴重な機会。交流を深め、内容の充実した会となれば」と期待した。

　続いて、道教委の坂本明彦教育部長が祝辞。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿をイメージした教育課程の編成とともに、教育の質向上のためのカリキュラム・マネジメント確立の重要性を提示。「新幼稚園要領等の理念を踏まえた取組を確実に進めるため、教育目標を明確化し、教育課程編成についての基本的な方針を家庭・地域・小学校とともに共有するなど、リーダーシップを発揮してほしい」と期待した。

　議事に入り、本年度の活動方針を決定。「幼児期の学校教育としての幼稚園・こども園の在り方」「教員・保育士の資質向上」など八項目の重点課題を掲げ、組織の総力を挙げて取り組むこととした。

　研究主題「未来につなごう　質の高い幼児教育～今こそ、幼児期にふさわしい生活を保障する国公立幼稚園・こども園」の三年次を迎える本年度、各園での取組を深化させ、研究のまとめにつなげるとした。

　また、七月二十六日に道国公立幼稚園・こども園教育研究大会上川大会を開催するなど、本年度年間活動計画を決定。役員改選では、加藤会長を再任したほか、副会長、監査を決めた。

　このあと、道教委の行政説明、東京美装㈱スキー部監督兼コーチの金子裕介氏の講演「夢をあきらめない「奇跡の復活“バッケンレコードを超えて”～新しい時代を切り拓く、人材育成の在り方」、二日目は研究協議を行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝加藤貴子（札幌市あつべつきた幼）

▽副会長＝畠山幸男（釧路市マリモ幼）、山崎淑子（共和町中央幼児センター・新）

▽監査＝大久保善邦（当麻町当麻幼・新）、瀬戸富美子（札幌市中央幼・新）

▽事務局長＝増子義仁（札幌市きくすいもとまち幼）

(関係団体 2018-05-22付)