部活動に関する方針素案―道教委 休養日は年間73日以上 活動時間最大で週16時間
(道・道教委 2018-09-12付)

 道教委は、「北海道の部活動の在り方に関する方針」「道立学校にかかる部活動の方針」素案をまとめた。スポーツ庁のガイドラインに準じて休養日、活動時間を定めるとともに、高校段階では弾力的な設定が可能となるよう、休養日の下限と活動時間の上限を設定。休養日を年間七十三日以上、活動時間を平日三時間程度、一週間で長くても十六時間程度などと示した。九月中にパブリックコメントを実施する予定で、学校への周知期間を経て、年度内の策定を目指す。

 十日に開かれた道議会文教委員会で示した。

 方針は、生徒のバランスの取れた生活や心身の成長に配慮するとともに、教員の部活動指導に過度の負担がかからないよう、部活動が合理的・効率的・効果的に行われることを目的に策定するもの。国のガイドラインにのっとるとともに、本道の地域性を踏まえ、運動部活動と文化部活動を一体化した内容として扱う。

 方針素案の主なものをみると、学校設置者、校長による部活動の方針の策定、部活動顧問による年間・毎月の活動計画や活動実績の作成・提出など、適切な運営のための体制整備を記載。学校設置者は必要に応じて部活動指導員の任用に努め、研修を行うこととした。

 部活動休養日については、スポーツ庁のガイドラインに基づき「学期中は週当たり二日以上(平日一日・土日一日以上)」「長期休業中は学期中に準じるとともに、長期休養(オフシーズン)を設定」「一日の活動時間は長くても平日二時間程度、学校の休業日三時間程度」とした。

 高校段階では、休養日の下限と活動時間の上限を定めることで総量を規制し、弾力的な設定を可能とする。休養日の下限を「平日週一日(年間五十二日)以上、週末または祝日に月一日(年間十二日)以上、学校閉庁日(年間九日)」合わせて年間七十三日以上と設定。

 活動時間の上限を「平日は三時間程度、学校の休業日は四時間程度」とし、一週間の活動時間は長くても十六時間程度とした。

 また、積雪で活動が制限される部活動、冬季に行われる部活動に関しては、生徒がバランスの取れた生活を送ることができるよう、一定の制限のもとで特例的な取扱いを設けることとしている。

 九月にパブリックコメントを実施。道議会、部活動関係者会議などの議論を経て、学校での周知期間を確保した上で、年度内の策定を目指す。

(道・道教委 2018-09-12付)

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