第27期道産業教育審議会が初会合 本道教育の充実方策審議 フォローアップ会議設置へ(道・道教委 2018-09-11付)
各専門高校の取組課題等における解決に向け検討を始めた
第二十七期道産業教育審議会の初会合が五日、道庁別館で開かれた。「これからの本道教育の充実方策について」の審議がスタート。第二十四期の答申、第二十五期の建議を中心に、これまでの各専門高校の取組課題等における解決に向けた成果などについて検討していく。また、審議の基礎資料を作成するため、学校の取組などについて調査・検証する「みらいの産業教育フォローアップ会議」を分科会形式で設置する。年二回程度の各分科会において、課題解決や取組の充実方策に向け審議していく。
審議会は、道の条例に基づき設置したもの。本道の産業教育に関する重点事項の調査審議のほか、教育内容および方法の改善などについて建議を行う。
第二十七期道産業教育審議会の初会合には、委員十二人が出席した。
開会に当たり、道教委の佐藤嘉大教育長があいさつ。国において、生産年齢人口の減少やグローバル化の進展などによって社会構造や教育環境が急速に変化していることにふれ「学校教育には、子どもたちが様々な変化に積極的に向き合って他者と協働しながら課題を解決していく力や様々な情報を見極めて新しい価値につなげていく力を育むことが求められている」と強調。その上で「産業教育においても、専門的な知識や技術はもとより、多様な課題に対応できる課題解決能力を育成することが重要」とし、地域や産業界との連携のもと、実践的な学習活動をより充実させ、本道の将来を担う人材育成を進めていく大切さを説いた。
続いて、会長に小樽商科大学商学部教授の岡部善平委員、副会長に㈱アンビックス小樽朝里クラッセホテル支配人の武田亜也委員を選出した。
議事に移り、はじめに審議内容について確認。「これからの本道教育の充実方策について」を審議事項に掲げ、第二十四期の答申、第二十五期の建議を中心に、これまでの各専門高校の取組課題などについて、解決に向けた助言やその成果をまとめることを審議の内容とした。
今後は、本年末に第二回会合を開く予定。審議の基礎資料を作成するため、学校の取組などについて調査・検証するみらいの産業教育フォローアップ会議を分科会形式で設置する。各分科会においては、年二回程度開催し、課題解決や取組の充実方策に向け審議していく。三十一年十一月に開く代表者会議で分科会のまとめを行い、第三回会合での審議を経て、三十二年一月に道教委に建議していく予定。
第二十七期委員はつぎのとおり(任期は三十二年八月二十八日まで)。=敬称略=
▽明田川知美(北海道武蔵女子短期大学教養学科専任講師)
▽伊藤博之(クリプトン・フィーチャー・メディア㈱代表取締役)
▽伊藤美菜子(北海道文化放送㈱広報番組プロデューサー)
▽猪股康行(札幌工業高校長)
▽岡部善平(小樽商科大学商学部教授)―会長
▽木村佳子(札幌市立常盤中学校長)
▽佐藤正幸(経済産業省道経済産業局地域経済部地域経済課産業人材政策室長)
▽武田亜也(㈱アンビックス小樽朝里クラッセホテル支配人)
▽畠山佳幸(岩見沢農業高校長)
▽福井邦幸(北海道商工会議所連合会政策企画部長)
▽福津京子(オフィス・福津代表)
▽藤田和久(特定非営利活動法人教育プラットフォーム北海道理事長)
▽町田弘美(札幌琴似工業高校父母と先生の会長)
▽マーカス・ボス(㈱エヌ・ビー・シージャパンエグゼクティブシェフ)
▽都沢浩喜(トヨタ自動車北海道㈱常務取締役総務部長)
(道・道教委 2018-09-11付)
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