雪に関する教育課程研究実践校事業―札幌市教委　１園４校で活動本格化へ　除排雪などテーマに学習

（市町村 2018-11-30付）

　札幌市教委の三十年度雪に関する教育課程研究実践校事業では、研究実践校の一園四校が雪が積もる十二月から本格的に学習活動を行っていく。総合的な学習の時間や社会科など様々な教科・領域で研究に取り組む予定。雪を活用した学習活動の構築や教育課程への位置付けについて実践研究を進めていく。

　札幌市では、札幌らしい特色ある学校教育として「雪・環境・読書」の三つのテーマを掲げている。

　雪に当たる事業では、雪を活用した学習活動の構築や教育課程への位置付けについて実践研究を行っている。

　本年度は白楊幼稚園、新琴似緑小学校、屯田北小学校、真駒内公園小学校、簾舞中学校の一園四校が研究実践園・校となっている。

　白楊幼では、雪像や迷路、アイスシャーベットづくりなどを実施する予定。幼児が自分なりに試したり、工夫したりする楽しさを味わうとともに、友達と一緒に力を合わせたり、異年齢の幼児とのかかわりを楽しんだりできる機会をつくることで、幼児の主体性を育んでいく。

　新琴似緑小は、雪の結晶や校区の除排雪に関する調査のほか、札幌の冬の魅力を発信するためのプレゼンテーション資料を作成する予定。

　屯田北小は、三年生が総合的な学習の時間で冬の防風林を探検するほか、五年生も総合的な学習の時間で除排雪などのテーマから問題を設定し、協働的に問題解決をする学習に取り組むなど、全学年で雪に関する学習に取り組む見通し。

　真駒内公園小では、開校時から札幌市の重点の雪に関する活動を教育課程に位置付けているほか、毎年三年生が校区内の町内会行事「雪あかりキャンドルロード」への参加を通して地域との交流を続けている。

　本年度も三年生が行事に参加する予定で、雪を楽しみ、地域住民とのふれ合いを通して、地域への愛着を育むとともに、真駒内地域とのかかわりを深めていく。

　簾舞中では、二十八・二十九年度雪かき汗かきチャレンジ学校賞を受賞した実績を生かし、生徒会活動を中心に据えて雪にかかわる取組を系統的に展開する。講演会のほか、掲示物の作成、雪かき汗かきチャレンジへの参加などを予定している。

(市町村 2018-11-30付)