【平成３１年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道性教育研究会　蛯名嘉津夫会長

（関係団体 2019-01-08付）

　謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、平素より本研究会に対しまして、温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

　本会は、一九七一年に北海道における性教育の一層の充実・発展を目指し発足しました。それ以来、学校教育における性教育の必要性と意義を認識し、「性」という視点から自己をしっかり認識させ、異性との望ましい人間関係づくりができる力、適切な意志決定や行動選択ができる力を育むことを目指して研究活動を進めてまいりました。

　さて、昨年八月九日・十日には、ホテルライフォートを会場に、第四十八回全国性教育研究大会と併せて第四十七回北海道性教育研究大会札幌大会を開催いたしました。大会主題を「“生きる力”をはぐくむ性教育を目指して～学校と関係機関が課題を共有し、連携した性教育の実践」と掲げ、全国・全道各地から三百七十人を超える皆様にお越しいただきました。

　一日目には、基調講演としまして文部科学省健康教育調査官・横嶋剛様から「学校における性に関する指導の充実」と題して講演をいただき、続く記念講演では北海道文教大学教授・池田官司様から「性別違和の理解」と題して講演をいただきました。

　二日目は、午前は五分科会で「小学校・中学校・高校・特別支援学校、そして関係機関（保健福祉と警察）」からの提言があり、グループ協議を行いました。

　また、午後は課題別講座を五会場で講師が中心となったグループ協議をはじめ、シンポジストとしてＬＧＢＴ当事者の方々が参加する講座など多様な設定で学び合いました。

　性にかかわる実践の提言や協議、講演を通して、性教育の必要性と意義、さらには今後の性教育の在り方などについて認識を新たにした大会となりました。

　ことしは、十一月二十二日に第四十八回北海道性教育研究大会を十勝・帯広地区で開催いたします。これまで積み上げてきた大会での成果に新たな実践を積み上げていきたいと考えております。

　今後とも、変わらぬご指導とご支援をよろしくお願いいたします。

▼新年の事業計画

▽第１回理事会

・期日＝６月８日（予定）

▽第４８回北海道性教育研究大会十勝・帯広大会

・期日＝１１月２２日（金）

・会場＝幕別町立白人小学校・札内東中学校、幕別百年記念ホール

・内容＝授業公開と授業分科会、記念講演等

▽第２回理事会

・期日＝１１月２２日（金）

▼事務局＝札幌市立柏中学校（事務局長―石井貴司教頭）

(関係団体 2019-01-08付)