3校・2団体に栄誉 管内教育実践表彰決まる 石狩局
(道・道教委 2019-02-08付)

 石狩教育局は、三十年度管内教育実践奨励表彰の受賞校・団体を決定した。学校教育では、江別市立江別第一小学校、江別市立江別第二中学校、札幌英藍高校の三校。社会教育では、北広島市大曲地区生涯学習振興会、いしかり市民カレッジ運営委員会の二団体が受賞した。受賞校・団体に対しては、今月中旬から岩渕隆局長が各学校などを訪問し、表彰状を贈呈する。

 受賞校・団体の功績概要はつぎのとおり。

▼江別市立江別第一小学校(黒川淳司校長、児童数四五一人)=「夢をいだき 未来をひらく 江別第一小の子どもの育成」

 開校以来、「夢をいだき 未来をひらく 江別第一小の子どもの育成」を目標に掲げ、特色ある教育活動の推進に努めている。

 特に、三十年度道放送教育研究大会・道視聴覚教育研究大会合同大会江別大会を開催し、ICT機器、タブレットなどの特性を理解した活用の方法や、ねらいを明確にした「NHK for school」の効果的な活用など、児童一人ひとりの伝え合う力を育むICT機器を活用した指導方法の改善に向け、大きな成果を上げている。

 また、「主体的に学び、伝え合い、高め合う子どもの育成」を研究主題に掲げ、単位時間の学習過程の明確化や自他の考えを伝え合う学習形態の工夫、学びを深める振り返りの工夫を推進するなど、「主体的・対話的で深い学び」を視点とした授業改善に向けた実践は高く評価できる。

▼江別市立江別第二中学校(加藤隆明校長、生徒数三一七人)=「先人の開拓精神に学び、心身を鍛え、高い理想をもって努力する生徒の育成」

 長年にわたり、「先人の開拓精神に学び、心身を鍛え、高い理想をもって努力する生徒の育成」を目標に掲げ、特色ある教育活動の推進に努めている。

 特に、三十年度石狩管内教育研究会指定学校課題研究会発表会を開催し、「社会で生きる一人として、自己を見つめ、互いに認め合う生徒の育成」を研究主題に掲げ、道徳の時間における基本的な学習指導過程の構築や、生徒の多様な考え方、感じ方の交流の工夫など、生徒の豊かな心を育む道徳の時間の充実に向け、大きな成果を上げている。

 また、二十八年度から江別市教委の指定を受け、小中一貫教育研究事業のモデル校として、九年間を見通した目指す児童生徒像の設定や、中学校教諭による乗り入れ指導の充実、小中連携した『家庭学習のすすめ』の発行など、小・中学校、家庭、地域が協働した小中連携、一貫教育の推進に向けた実践は高く評価できる。

▼札幌英藍高校(中坪俊博校長、生徒数九五四人)=「基礎学力の定着に向けた学習改善の推進」

 二十八年度から文部科学省「高校生の基礎学力の定着に向けた学習改善のための調査研究事業」調査研究校の指定を受け、生徒の学習意欲の高揚および家庭学習習慣の定着を目指すとともに、「高校生のための学びの基礎診断」の導入に向けた検討などに努めている。

 特に、生徒の身に付けるべき資質・能力(英藍学力スタンダード)を明確にした上で、学習改善のためのPDCAサイクルを確立し、生徒の授業への関心・意欲を高めるための「楽しい授業を作るための十項目」を全教職員で共有したことで、学校全体で協働的に取り組む体制が構築され、大きな成果を上げている。

 また、二十八年度から毎年度、本事業にかかる研究成果発表会を実施し、校内はもとより、その成果を全道の高校等に普及するなど、その実践は高く評価できる。

▼北広島市大曲地区生涯学習振興会(牛田公男会長)=「地域づくり・コミュニティ活動の要として模範的な活動を展開」

 二十年に地域住民が主体となって設立されて以来、生活文化の向上や健康の増進、青少年の健全育成、社会福祉の向上など、生涯学習の振興を目的に様々な活動を展開している。

 特に、設立以来、各団体と連携しながら、講演会、文化祭、スポーツ、レクリエーションに関する事業などを継続して実施しており、地域の生涯学習活動やコミュニティ活動の向上に貢献するなど、大きな成果を上げている。

 また、市内には大曲地区を含む四地区で生涯学習振興会が事業を展開しているが、その中でも対象人口が最も多く、大規模地域として世代間交流にも注力するなど、その活動は高く評価できる。

▼いしかり市民カレッジ運営委員会(林一元委員長)=「日々の生活から生まれる諸課題や地域をテーマとした学びの場づくりを推進」

 二十一年の発足以来、「学びを通して市民の生きがいを高め、まちづくり・人づくりに貢献すること」を理念に、誰でも、いつでも学ぶことができ、また、講座の企画や実施ができる新しい学びの場づくりに取り組んでいる。

 特に、二十二年度に始動した「まちの先生企画講座」は、市民自らが講師となり、仕事や趣味などで得た知識、経験、技術を受講者に伝え、住民同士の学び合いを促進するなど、大きな成果を上げている。

 また、三十年十月末までに主催講座は約三百五十回、まちの先生企画講座は約百回開催し、参加者は延べ一万五千人を超えるなど、日々の生活や地域に立脚した生涯学習活動は高く評価できる。

(道・道教委 2019-02-08付)

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