網走南ヶ丘高定時制生徒の通学手段　下校時に乗合タクシー　４月から料金一部助成へ―網走市教委

（市町村 2019-02-19付）

　【網走発】網走市教委は、網走南ヶ丘高校定時制生徒通学手段確保事業を三十一年度から開始する予定だ。生徒の下校時の公共交通手段として、タクシーを乗合で利用する取組を支援し、料金の一部を助成するもの。利便性の向上と通学時の安全確保を図る。

　定時制生徒の下校時については、授業が終了する午後九時三十分ころには市内の路線バスが運行を終了しているなど、公共交通機関がない状況。生徒は、徒歩や保護者の送迎などで下校している。

　こうした状況を考慮し、生徒の下校時の公共交通手段としてタクシーを乗合で利用できるよう、新規事業として市の三十一年度予算案に百五十万円を計上した。利便性の向上と通学時の安全確保を図るとともに、入学者数の減少が続く同校の生徒数確保につなげたいとしている。

　対象となるのは、新年度入学生を含むすべての生徒。同校定時制教育振興会への補助金として、生徒がタクシーを乗合で利用した際の料金の一部を補助する。

　予算案が成立した場合、四月から事業を開始したい考え。

(市町村 2019-02-19付)