苫小牧市が31年度予算案発表 教育費は58・2億円 児童相談複合施設設計に着手
(市町村 2019-02-19付)

 【室蘭発】苫小牧市は十四日、三十一年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比三・一%増の七百九十九億五千五百万円。このうち、教育費には二八・七%増の五十八億一千九百万円を計上している。継続事業の小・中学校改築等の本格化などが増額の要因。

 主な事業をみると、苫小牧東小学校・苫小牧東中学校改築に十九億五千六百九十七万円、緑小学校改築に十五億三千七百七十六万円を投じている。

 新規では、児童相談複合施設整備事業の実施設計に二千三百八十四万円を計上。室蘭児童相談所分室と子ども家庭総合支援拠点の機能を統合するもので、新年度に実施設計、二〇二〇年度に本体工事の着工を予定しており、二〇二一年度の供用開始を目指す。

 教育関連の主要事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。

▼総務費

▽コミュニティセンター施設等整備=二〇〇―沼ノ端コミュニティセンター集会室排煙窓改修、のぞみコミュニティセンター自動ドア改修

▽子ども国際交流=三八〇―国際的な視野をもった人材の育成

▽国際少年アイスホッケー中学生交流=一〇〇―アイスホッケーの盛んなカナダと交流し、友好親善等を深める

▽氷上スポーツ育成=三九七―幼児、小学一年から三年生を対象に、氷上スポーツの人口拡大や子どもの体力向上を図る

▼民生費

▽ひとり親家庭学習支援=二〇六―ひとり親家庭の中学生を対象に学習支援を行い、生活の安定・学力向上を図る

▽ファミリー・サポート・センター=九五六―小学校終了前の子どもがいる世帯に仕事と育児の両立や子育てを支援する

▽子ども・子育て支援計画策定=三一七―ニーズ調査、現状分析や課題整理、統計諸資料分析ほか

▽児童相談複合施設整備(新規)=二、三八四―実施設計

▽地域子育て支援=二、五一六―地域において子育て支援拠点の設置を推進

▽みその・しみず保育園建替=一、七四〇―建設予定地の整地工事

▽旧大成児童センター解体=四九五―解体・整地

▼教育費

▽外国青年招致=三、〇二七―外国青年をALTとして任用し、中学校の英語指導、小学校外国語活動、国際理解教育に活用

▽いじめ・不登校問題対策=九二―いじめ問題根絶へ向けた取組の推進

▽「心の教室」推進=四七九―全中学校に教室相談員各一人を配置

▽特別支援教育支援員設置=四、七八一―特別支援教育支援員の配置

▽スクールソーシャルワーカー(SSW)活用=八三〇―統括SSW一人、SSW六人を配置

▽学力向上推進=三三七―先進地視察、指導資料作成、研修講座開設、家庭教育情報紙作成

▽統一学力検査=五六五―小学四・五・六年生、中学一・二年生を対象に国語と算数・数学の学力検査を行う

▽コミュニティ・スクール(CS)導入推進=三五―勇払地区の継続、清水小と開成中をモデル校に選定

▽学習用ICT環境整備=五、六五二―二〇二〇年度からの新学習指導要領に沿った教育に必要なICT環境を整備

▽小学校校舎等改修=五、八五五―豊川小・泉野小ほか

▽小学校トイレ洋式化(新規)=九、二七五―北光小・美園小ほか

▽特色ある小学校づくり・総合的な学習活動推進=四八〇―国際理解、環境教育活動など特色ある学校づくりを進める

▽北光小校舎改築=二三、三一三―校舎解体、外構整備

▽緑小改築=一五三、七七六―校舎改築、屋内運動場改築、外構整備、校舎・屋内運動場解体

▽苫小牧東小・苫小牧東中改築=一九五、六九七―校舎改築、グラウンド整備、外構実施設計

▽錦岡小校舎増築・改修=三七、六七一―大規模改造工事

▽清水小屋内運動場改築=三、〇三一―実施設計、地質調査

▽中学校校舎等改修=二、二二九―明野中、明倫中ほか

▽中学校トイレ洋式化=五、三五三―和光中・明倫中ほか

▽特色ある中学校づくり・総合的な学習活動推進=三二〇―国際理解、環境教育活動など特色ある学校づくりを進める

▽啓北中校舎・屋内体育館改築=六七、二八〇―大規模改造、校舎解体

▽ウトナイ中新築=六、四四五―外構整備

▽光洋中屋内運動場改築(新規)=二〇五―耐力度調査

▽ミュージックキャンプ=九八―小・中学生を対象に子どもたちの豊かな感性を育み、文化芸術への意識高揚を図る

▽樽前アートスクール=八七―小・中学生を対象に豊かな感性や創造性を磨く

(市町村 2019-02-19付)

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