登別市の３１年度予算案　学校耐震化工事を本格化　教育費は６・３％増え１２億

（市町村 2019-02-19付）

　【室蘭発】登別市は十四日、三十一年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比五・五％増の二百二十一億二千万円で、教育費には六・三％増の十一億九千百万円を計上。幌別西小学校と登別小学校の耐震化・改修工事の本格化などが増額の要因となっている。

　このほか主な事業では、地域学校協働本部事業に二百九十八万円を措置。新年度は、活動の核となるコーディネーターをサポートする人材の発掘・育成を行う。子ども健康・体力改善事業には三百五十七万円、英検チャレンジ事業には五十三万円を計上した。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼総務費

▽日本工学院道専門学校連携＝一、九八五―同校が行う学生確保や魅力向上に向けた取組等の補助

▼民生費

▽子ども・子育て支援事業計画策定（新規）＝五八―第二期子ども・子育て支援事業計画を策定する

▽美園児童センター整備（新規）＝一五九

▽特定教育・保育施設等給付＝四一、五一九―認定こども園等に対して施設型給付を行うとともに、利用者負担額の軽減を図る

▼教育費

▽小中学校情報教育推進＝二、一一六―小中学校等にパソコンや実物投影機などのＩＣＴ機器を配置し、情報教育の推進・校務等の効率化を図る

▽コミュニティ・スクール（ＣＳ）活動支援＝九二―学校・保護者・地域が一体となったＣＳの活動を支援・推進する

▽教育指導研究奨励等経費＝四三九―図書購入のほか、「道徳」の指導書や指導資料等の購入

▽英検チャレンジ（新規）＝五三―小学四年生の英検Ｊｒ.学校版ブロンズテスト実施、三級を受検する中学生に対し検定料の半額を補助

▽地域学校協働本部＝二九八―活動の核となるコーディネーターをサポートする人材の発掘・育成

▽教育施設長寿命化計画策定（新規）＝七九八―学校施設・社会教育施設の現況調査を行い、長寿命化計画を策定する

▽富岸小受変電設備整備（新規）＝一、八九九

▽幌別西小排水設備整備（新規）＝二〇九

▽幌別西小耐震化・改修＝一九、七六七―耐震改修、旧校舎解体、渡り廊下改築

▽登別小耐震化・改修＝一〇、四七二―耐震改修、外壁改修、屋根葺替

▽幌別東小耐震化・改修（新規）＝七八二―耐震化実施設計

▽第四七回道中学校柔道大会補助金（新規）＝三〇

▽登別中屋内運動場暖房設備整備（新規）＝一、四二五

▽幌別中耐震化・改修（新規）＝九八〇―耐震化・外壁改修等実施設計

▽通学合宿みんなで学ぶ「子ども村」＝二〇七―小学生がネイチャーセンターで共同生活し、自然体験や学習活動を行う

▽子ども健康・体力改善＝三五七―市内小学校にスポーツ指導員を派遣し、運動指導を行う

▽東京2020オリパラで夢を育むスポーツ推進＝一九五―オリンピック出場経験者を講師に招き、スポーツ講演会や実技指導などを行う

(市町村 2019-02-19付)