小学校の外国語活動　低学年対象に年１５時間　中・高学年も時数増へ―中頓別町教委

（市町村 2019-03-11付）

　【稚内発】中頓別町教委は三十一年度、小学校一、二年生を対象とした外国語活動を年間十五時間程度実施する考えだ。三年生からの本格的な外国語活動を円滑に行うことがねらい。週時数を一コマ多く実施する週を設定して対応する。授業は外国語指導助手（ＡＬＴ）と教員とのチーム・ティーチング（ＴＴ）で行い、簡単な日常会話を通して英語にふれる。また、三、四年生と五、六年生についても外国語学習の時数を十時間増やし、次年度からの新学習指導要領全面実施に備える。

　町教委はこれまで、希望する小学一、二年生を対象に週一回、放課後英語教室を開いてきた。また、三十年度は新学習指導要領の移行期間として、小学校三、四年生で十五時間、五、六年生で五十時間の外国語学習を実施している。さらに、認定こども園において、英語劇などの英語教育を行っている。

　町教委は、認定こども園の取組を引き継ぎ、小学三年生からの本格的な外国語活動につなげていくため、新年度から小学一、二年生における外国語活動に取り組むことを計画。

　希望者のみに開いていた放課後英語教室をやめ、一、二年生全員を対象に年間十五時間程度の外国語活動を実施する考え。週時数を一コマ多く実施する週を設定して対応する。授業は三年生以上の授業と同様にＡＬＴと教員とのＴＴで行い、簡単な日常会話から英語にふれる。

　また、新学習指導要領の移行期間として実施している三、四年生と五、六年生の外国語学習の時数も増やす方針。年間時数を三、四年生は二十五時間、五、六年生は六十時間とする。こちらも同様に週時数を増やすことで対応し、全面実施に備える。

　町教委は三十年度から、認定こども園から中学校までの外国語教育の集大成として中学生ハワイ英語研修を開始しており、田邊彰宏教育長は「三年生の学習を先取りして英語に親しみ、中学生になって本場の英語にふれたときの“分かる”“伝わる”を実感してほしい」と話している。

(市町村 2019-03-11付)