音更町31年度教育行政執行方針 8人の臨時教諭配置 カウンセラー相談を充実(市町村 2019-03-12付)
音更町教委・宮原達史教育長
【帯広発】音更町教委の宮原達史教育長は、三十一年度教育行政執行方針で、少人数学級できめ細やかな教育を推進するため、八人の臨時教諭を配置するとともに、学習支援員、複式教育学習支援員などを配置するほか、三十一年度から道教委の事業を導入し、スクールカウンセラーによる相談体制の充実に取り組むとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼確かな学力の向上
少人数学級などによるきめ細かな教育を推進するため、三十五人を超える学級を有する小学校に対し、三十一年度は八人の臨時教諭を配置する。
学習支援員については、普通学級に在籍する特別な支援を必要とする児童生徒に対する教育活動の充実を図るために配置するとともに、複式小学校六校についても、複式教育学習支援員を配置し、複式学級における学年別指導の充実を図っていく。
学力の向上については、全国学力・学習状況調査および標準学力検査の結果分析を踏まえて、組織的な学習指導の改善を図るとともに、チャレンジテストの活用や補充学習などを実施し、特に下位層の児童生徒の学力向上に努めるなど、基礎学力の定着に取り組むほか、「家庭学習の手引き」および「家庭学習のすすめ」を新入学児童生徒の家庭に配布し、学校と家庭が連携して、子どもたちの家庭学習の定着に取り組んでいく。
▼豊かな心の育成
道徳については、各学校の道徳教育推進教師を中心として、「考え、議論する道徳」への授業改善を進めていく。
教育相談体制については、心の教室相談員・教育推進員・学校教育相談員を配置するほか、道教委が実施するスクールカウンセラー活用事業を三十一年度から導入して相談体制の充実に努めるとともに、ふれあい教室や関係機関と連携した対応を進めていく。
▼健やかな体の育成
子どもたちの体力の向上については、体育科の授業・休み時間・放課後などにおける基礎体力向上の取組を実施していく。また、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果分析を活用し、体力・運動能力の向上のための継続的な取組を推進するほか、新体力テストを多くの学年で実施できるよう努める。
食育については、学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業についは、食育・環境教育の一層の推進を図るため、「おとふけ学校給食フードリサイクルプロジェクト」として引き続き実施する。
▼教育活動の充実
小学校の外国語活動については、新学習指導要領の全面実施に向けた体制を進めるため、英語指導助手を一人増員して二人とし、小学校の外国語授業等にも派遣するほか、外部英語講師の派遣を継続し、外国語教育の充実を図っていく。
また、日本語の理解を深め、想像力を育むために、日本の伝統文化である落語の面白さや楽しさを体験する小学校伝統文化体験事業を引き続き実施する。
▼特別支援教育の充実
特別支援学級に在籍する重度肢体不自由児等の食事や排泄などの生活介助を行うため、三十一年度は八校に介助員を派遣するほか、医療的ケアが必要な児童への支援のため、一校に看護師を派遣する。また、各学校においては、支援を要する児童生徒個々に応じた適切な支援を行っていく。
▼教育環境の充実
学校施設の整備につきましては、昭和五十一年に建設した柳町小学校の大規模改修工事を三十一年度から実施するほか、児童生徒の熱中症対策のため、三十一年度から三ヵ年で全校の保健室にエアコンを設置する。
学校のICT環境整備については、優先度を考慮しながら計画的に進めるほか、校務用支援システムの活用によって、教職員の校務の効率化を進め、負担軽減を図っていく。
▼信頼される学校づくり
学校と地域が連携・協働して子どもたちの成長を支える学校づくりを推進するためのコミュニティ・スクール(CS)については、駒場中学校における取組を継続するとともに、校下の小学校をはじめ、他の小・中学校における導入についても検討していく。
【生涯学習】
▼青少年の健全育成
新たな青少年教育事業として、自主自律の精神を育む中学生リーダー研修会を実施し、将来、小学生リーダー研修会の運営協力者としても活躍できるような人材の育成を目標に取り組んでいく。
(市町村 2019-03-12付)
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