置戸町31年度教育行政執行方針 小中一貫教育を検討 目指す子ども像は3点(市町村 2019-03-18付)
置戸町教委・平野毅教育長
【網走発】置戸町教委の平野毅教育長は三十一年度教育行政執行方針で、小中一貫性のある学習指導・生徒指導に向けて、目指す子ども像を「ふるさとを誇りとし、人や自然を慈しみ、心を通わせる子ども」「思いを伝え合い、人とのつながりを大事にする子ども」「よく考え、よく学び、自ら進んで実行する子ども」の三点に設定することとした。また、小中一貫教育の導入について、円滑な実施に向けて具体的な検討を進める考えを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
三十一年度から、小中一貫教育の取組として、小学校・中学校の九年間を連続した期間ととらえ、一貫性のある学習指導・生徒指導を進めるため、置戸町として目指す子ども像を、つぎの三点を目標として設定する。
・ふるさとを誇りとし、人や自然を慈しみ、心を通わせる子ども
・思いを伝え合い、人とのつながりを大事にする子ども
・よく考え、よく学び、自ら進んで実行する子ども
三十一年度はふるさと教育の充実を重点課題として、ふるさとへの愛着と誇りを育むため、各公民館・図書館・森林工芸館と連携しながら、地域の身近にあるものを教材に新たなふるさと教育の実践を図る。
小中一貫教育制度の導入については、外国語などの乗り入れ授業や、異学年での体験授業、小・中学校教員の相互授業参観実施などに積極的に取り組み、円滑な実施に向けて具体的な検討を進める。
学力向上対策について、小学生の基礎学力の確実な定着を図るため、小学校に学習支援員一人を配置し、個に応じた効果的な指導に取り組む。また、夏季・冬季休業中の学習サポートを通じて、家庭学習の習慣化に努める。
体力向上対策では、体育授業や部活動はもとより、スポーツ少年団などの各関係機関と連携し、様々なスポーツに親しむ機会を通じて体力の保持増進に努めるほか、日常生活の中でも体力の向上が図られるよう取り組む。
東北地方を訪問しての震災学習旅行は、子どもたちの防災に対する心構えや意識が醸成されたことから、三十一年度も実施する。併せて関係機関と連携を図り、防災教育を推進する。
また、ICT教育の充実を図るため、小学校・中学校にWi‐Fiを整備し、授業の効率化と学力向上を目指して班討議用のタブレットを整備する。
特別支援教育については、引き続き小学校四人、中学校一人の支援員を配置することによって、細やかな教育支援を継続する。
特別な教育的支援を必要とする児童に対しては、状況把握に努めるとともに、特別な教育的ニーズに応じた適切な支援を継続して行うため、教育相談体制の充実を図る。
国際化教育では、引き続き外国語指導助手を小・中学校へ派遣し、外国語に慣れ親しむ環境の中で、国際感覚やコミュニケーション能力の基礎を培う。
置戸高校への支援については、教育環境充実を図るため、福祉教科準教科書の支援とバス通学費や寮費の一部支援、希望する生徒への学校給食の提供など、置戸高校支援対策協議会を通じて各種支援を継続する。
また、「福祉の夢」サポート奨学金制度は、介護業務について高い志のある人材が一人でも多く置戸町で活躍することを期待し、引き続き実施する。
(市町村 2019-03-18付)
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