雄武町31年度教育行政執行方針 8月にALT増員 2校へタブレット一体PC(市町村 2019-03-18付)
雄武町教委・豊田通敏教育長
【網走発】雄武町教委の豊田通敏教育長は三十一年度教育行政執行方針で、雄武小学校と雄武中学校にタブレット一体型パソコンを導入し、学力向上やプログラミング教育の充実に努める考えを示した。また、八月から外国語指導助手を一人増員し、基礎的・実践的なコミュニケーション能力の育成を図ることとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の充実
「確かな学力」の育成については、児童生徒一人ひとりの確かな学力向上の定着を図るため、全国学力・学習状況調査結果を踏まえ、学校におけるチャレンジテストの活用や学力向上の様々な取組を進め、成果や課題について分析するとともに、学習規律の徹底を図るなど、個に応じたきめ細かな学習指導の充実に努める。
また、雄武小学校および雄武中学校にタブレット一体型パソコンを導入し、学力向上とプログラミング教育の充実に向けたICT環境の整備を行うとともに、すでに整備済みのほかの小学校においても、タブレットを活用した授業や朝学習、放課後学習などでの活用をさらに進める。
町内すべての学校と教育委員会事務局で組織する町学校教育振興推進協議会の小中高連携委員会による取組として、教職員の異校種への授業参観や乗り入れ授業交流などを行ってきたところであり、三十一年度についても異校種間の連携を深め、改善を図りながら活発化していく。
ことし八月から外国語指導助手を一人増員して二人体制とし、児童生徒の対話的な学びにつながる学習を実践するとともに、引き続き小・中学校のほか、保育所および高校へ派遣し、基礎的・実践的なコミュニケーション能力を養う。
「豊かな心」の育成については、道徳教育について、道徳教育推進教師を中心に指導体制の充実に努める。
いじめや不登校対策については、未然防止と早期発見・早期解消が重要であることから、町いじめ防止基本方針に基づいて学校や保護者および教育相談員と連携して取り組み、いじめの問題に迅速かつ適切に対応する。
「健やかな体」の育成については、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果に基づき、各学校において結果を分析・考察しながら、課題解決に向けた取組を進める。
特別支援教育については、特別支援教育支援員を引き続き配置し、特別支援学級および通常学級に在籍する特別な配慮を必要とする児童生徒の生活や学習の支援に努めるとともに、障がいの有無にかかわりなく適切な配慮を受けながら、みんなで一緒に学ぶことができるインクルーシブ教育の理念を大切にし、特別支援教育連携協議会や教育支援委員会と連携しながら、一人ひとりの実態に応じた教育支援を行う。
町内の学校施設については、校舎の老朽化が進んでいる状況であり、三十一年度は、各学校施設の長寿命化計画の策定に向けた準備を進める。
道教委が開催する教職員研修や各種教育団体が主催する研究会・研修会への教職員の参加を奨励するとともに、各学校の学習指導方法の改善などの取組を支援する。また、校内研究・校内研修を計画的に進め、公開授業や公開研究会を行うなどして広く意見を求め、改善を積み重ねることによって、教職員の資質や指導力の向上に努める。
三十一年一月に策定した学校における働き方改革雄武町アクション・プランに基づき、教員が専門性を十二分に発揮して質の高い教育活動を担えるよう、町内教職員の業務改善および学校の運営体制の効果的な強化・充実に向けた取組を支援する。
開かれた学校づくりの推進については、参観日や学校行事を積極的に公開するとともに、ホームページや学校だよりを通して情報の発信に努め、「外から見える学校づくり」を推進する。教育委員会としても町の広報媒体を通じて、教育行政や学校の教育活動を積極的に家庭・地域に発信する。
さらに、学校評議員制度や学校評価などを活用し、家庭や地域の理解のもと、学校運営の改善と充実を図り、信頼される学校づくりを推進するとともに、コミュニティ・スクールについて、三十一年度は町の実態に応じた組織の導入に向け、準備を進める。
高校への支援については、町外から通学する生徒に対する交通費の助成、部活動に対する助成、学校が取得奨励をしている簿記検定などの各種受検料に対する助成、さらには、三十一年度から雄武高校存続対策事業にある入学生徒支援助成および見学旅行参加助成を拡充するとともに、今後一層魅力ある高校づくりを推進するために、高校との連携を深める。
(市町村 2019-03-18付)
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