上川へき地・複式教育研究連盟総会　新委員長は剣淵小・温泉氏　意志受け継ぎ取り組む

（関係団体 2019-05-16付）

温泉新委員長が選出された抱負を述べた

　【旭川発】上川へき地・複式教育研究連盟は４月下旬、旭川市内の上川教育研修センターで総会を開いた。４５人が出席。前年度の活動報告を承認し、本年度の活動計画などについて協議。役員改選では、剣淵町立剣淵小学校の温泉敏校長を新委員長に選出。温泉新委員長は「前年度役員の意思を受け継ぎ取り組んでいく」と抱負を語った。

　開会式で遠藤友文委員長があいさつ。

　管内の現状について、少子化や人口減少、自然災害の対応を図るほか、閉校などによる複式学級数の減少、へき地校に勤務する教員にとって研修活動に参加することが難しいことなど、課題が山積していると指摘した。

　それらの解決に向け、「連盟の運営やへき地複式教育のノウハウなどを次世代に引き継ぐことが大きな課題」とし、「会員の皆さんにはこれら課題を共有いただき、日々の学校経営や運営、学校の教育活動に当たってほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、上川教育局の河野秀平局長と上川管内教育委員会連合会教育長部会の大山一成会長が、連盟のますますの充実・発展を祈念した。

　事務局活動計画のうち、活動の方針については、道へき地・複式教育研究連盟の第１０次長期５ヵ年研究推進計画スタートの年として、長期・課題別・共同研究方式で、長年にわたって積み重ねてきた実績を継承、深化、発展させ、各学校の課題解決に資する具体的・実践的な取組を進めていくことを確認した。

　事業計画では、９月１９日から２日間の日程で開催される第６８回全道へき地複式教育研究大会空知大会への参加を促すほか、大会準備に関して協力体制を整えるとした。

　役員改選では、剣淵小の温泉校長を新委員長に選出。温泉新委員長は「前年度役員の意思を受け継ぎ、連盟の充実に向けて取り組んでいきたい」と述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝すべて校長で新任、敬称略＝

▽顧問＝遠藤友文（東川町立東川第二小）

▽委員長＝温泉敏（剣淵町立剣淵小）

▽副委員長＝加藤信彦（士別市立朝日中）、佐藤徹（美瑛町立明徳小）、田畑幹夫（上富良野町立東中小）

▽運営委員＝菅原彰（旭川市立嵐山小中）、甲斐信太郎（東川町立東川第三小）

▽事務局長＝北山雅章（士別市立上士別小）

▽事務局次長＝小林勝彦（名寄市立中名寄小）、内藤晃宏（富良野市立鳥沼小）

(関係団体 2019-05-16付)