釧路へき地複式教育研究連盟が総会　新委員長に中村校長　１０月に「ゼミナール白糠」　

（関係団体 2019-06-04付）

抱負を述べる中村新委員長

　【釧路発】釧路へき地複式教育研究連盟は５月２４日、釧路教育研究センターで令和元年度定期総会を開いた。各町村の役員や評議員・常任委員など１５人が出席。釧路へき地複式教育「ゼミナール白糠」を１０月に開催することなどを盛り込んだ事業計画を決定した。役員改選では新委員長に中村研自氏（浜中町立散布小中校長）を選任した。

　はじめに今井直史委員長があいさつに立ち、連盟の発展に期待を述べたあと、来賓の釧路教育局の鈴木淳局長（当時）があいさつ。前年度の釧路へき地複式教育研究大会弟子屈町大会の成功に感謝し、「第１０次長期５ヵ年研究推進計画の初年度でもある本年度は、地域と学校の特性を生かしながら、多くの体験活動を取り入れることで人間性豊かな子どもの育成につなげていってほしい」と期待を込めた。

　引き続き、釧路管内町村教委連絡協議会教育長部会の国安修一部会長（鶴居村教委教育長）が「一人ひとりへのきめ細かな指導や寄り添う姿勢が教育の原点」と述べた。

　議事に入り、本年度の活動方針や事業計画、会計予算案等を審議した。本年度が初年度となる第１０次長期５ヵ年研究推進計画について、研修主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子供の育成」を確認。１０月３０日に白糠町立茶路小中学校でゼミナール形式で行われる研修「ゼミナール白糠」を開催することなどを決定した。

　役員改選では新委員長に中村校長を選任した。

　中村委員長は「この１０年間で統廃合等によって、学校数・教職員数が激減した。前年度までの研究成果を、少なくなった会員のさらなる結束で第１０次５ヵ年研究推進計画につなげていきたい」と述べ、協力を呼びかけた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝中村研自（浜中町散布小中校長・新）

▽副委員長＝大西展史（白糠町茶路小中校長）、小原正寿（標茶町虹別小校長）

▽監査＝小川一法（厚岸町太田小校長）、田中敏行（鶴居村下幌呂小校長・新）

▽事務局長＝下山孝善（標茶町塘路小中校長・新）

▽会計部長＝物応昌和（釧路町知方学小校長・新）

▽研究部長＝寺田裕子（弟子屈町奥春別小校長・新）

(関係団体 2019-06-04付)