測量設計協会が測量機械４台寄贈　大切に使い技術を向上　苫小牧工業高で贈呈式

（学校 2019-09-18付）

　【室蘭発】苫小牧工業高校（宮岡勝郎校長）で１１日、測量機械贈呈式が執り行われた。日胆地区測量設計協会（川又敏英会長）から実習などで使用するトータルステーション４台が同校に贈られた。川又会長は「機械を有効活用し、より一層知識・技術を学んでほしい」と土木を学ぶ生徒たちに期待を寄せた。

　同校では、測量実習で使用する測量機械が老朽化し、使用に耐えない状況であることから、中古機械の調達を協会に相談。協会は会員企業と協議したが、古い機械はバッテリーの劣化が進み、部品も１０年で供給が停止することから、中古機械の提供は難しいとの結論に至った。

　そこで協会は、川又会長をはじめとする協会員の「人材育成に少しでも協力したい」との思いから、新たに測量機械４台を購入し、寄贈することを決めた。

　贈呈式には、協会から川又会長や菊池宏治副会長ら５人が来校。同校から宮岡校長、土木科１年生３８人、２年生３９人などが出席した。

　川又会長はあいさつで「技術者不足に対し、各社は週休２日制やインターンシップなどの取組を推進している」と紹介。「業界を知ってもらい、建設業を進路の選択肢の一つにしてもらえれば」と期待した。

　続いて、川又会長が生徒代表の鎌田翔斗君（２年）に寄贈品目録を贈呈。鎌田君は「実習を行う上で、古い機械には不便を感じていた」と話し、「新しい機械を使用することで技術の向上につながる。大切に使いたい」と謝意を伝えた。

(学校 2019-09-18付)