胆振管内全小・中で「防災教育デー」　児童生徒の意識向上へ　避難訓練や体験学習など

（学校 2019-09-13付）

本室蘭中では大雨災害に関する講話を聴講した

　【室蘭発】胆振管内の全小・中学校、義務教育学校計１１８校は６日、「胆振防災教育デー」として避難訓練や集会での講話など防災教育に取り組んだ。昨年９月６日に発生した北海道胆振東部地震を教訓に、各学校における防災対策の充実を図るもの。厚真町、安平町、むかわ町の被災３町においても様々な特色ある取組が展開された。

　北海道胆振東部地震は、厚真町で最大震度７を観測し、胆振管内を中心に甚大な被害をもたらした。この地震を教訓とし、各校の防災教育、児童生徒の防災意識向上を図るため、毎年９月６日を胆振防災教育デーと位置付け、各種取組を推進することとした。

　室蘭市立本室蘭中学校（前田仁志校長）では、全校生徒１６３人が室蘭地方気象台の齊藤創技術専門官から大雨による被害から身を守る術を学んだ。齊藤技術専門官は、気象情報やハザードマップなどから事前に情報を収集することで、速やかに避難できることを強調し「早め早めの行動が非常に重要」と呼びかけた。

　登別市立西陵中学校（瀧澤義守校長）では、大規模地震を経験した瀧澤校長や教諭が全校生徒１２９人対し自身の体験などについて講話。

　洞爺湖町立虻田中学校（小原毅校長）では、全校生徒１６０人が火山マイスターと共に、有珠山の火口や火山科学館を見学する体験学習を行い、防災意識を高めた。

　このほか、各学校では避難訓練や北海道シェイクアウトへの参加、集会等での講話など、児童生徒の命を守る様々な取組が展開された。

(学校 2019-09-13付)