札幌市中学校教頭会が新年講演会　試行錯誤を恐れずに　民放の宇野章午氏助言

（関係団体 2020-01-10付）

宇野氏がこれまでの経験などを語った

　札幌市中学校教頭会（藤王尚之会長）は８日、ホテルライフォート札幌で令和元年度新年講演会を開いた。北海道文化放送㈱編成制作局アナウンス部長の宇野章午氏が「伝えることとは」と題して講演し、「試行錯誤を恐れずに」と助言。参加者は講演を通して、人の気持ちに向き合う大切さなどを学んだ。

　はじめに藤王会長があいさつ。アメリカ合衆国とイランの衝突など国内外のニュースにふれ「このような世の中を子どもたちがこれから生き抜いていけるよう、学校は子どもたちが自ら問題を解決していく手助けをしなければならない。ことしも札幌市中学校教頭会が日々直面している課題にリーダーシップを発揮し、取り組んでいけるよう、知恵を出し合い、互いに助け合える職能団体として研鑚を積んでいきたい」と話した。

　講演で宇野氏は、入社してからひたすらアナウンスの基礎練習に取り組んだことを紹介。これまでの経験が今の仕事に生きていることを強調した。

　アナウンサーの仕事として、ニュースなどを読む、リポーターなど話す、スポーツなど実況の３つを紹介。実況の仕事では、入念な取材による確かな知識や試合が動く瞬間の描写、声のトーン、テンポ感でスポーツ実況が出来上がることを説明した。

　インタビューで相手を怒らせてしまったエピソードから、人の気持ちに向き合うことの大切さを強調。また、これからの社会では困難に直面した時の突破力や修正力、知力が求められていることにふれ、生徒や教員に対して「試行錯誤を恐れないことを伝えてほしい」と呼びかけた。

(関係団体 2020-01-10付)