道私学団体連合会が懇話会　助成・支援の拡充求める　森本議長　結束呼びかけ

（関係団体 2020-01-10付）

大会決議を採択した

　道私学団体連合会（森本正夫議長）は７日、札幌ガーデンパレスで私学振興に関する懇話会を開いた。連合会に加盟する１０団体の関係者ら約４３０人が参加。開会あいさつで森本議長は、私学への助成や支援の拡充を求めるとともに、私学教育の充実・向上に向け、一層の結束を呼びかけた。

　加盟団体が一堂に会し、教育水準の充実・向上と経営の安定に取り組む決意を新たにするとともに、道内の私学振興に取り組む関係者を招き、私学への公的助成、支援施策の拡充について理解・協力を求めることがねらい。テーマは「新しい時代を切り拓く私学教育」。連合会の役職員、会員校の教職員、保護者など関係者約４３０人が参加した。

　冒頭、森本議長があいさつ。「安定した経営基盤のもと、それぞれの特色を生かした教育が行えるよう、これまで以上の力添えをお願いしたい」と述べ、私学教育の充実・向上に向け一層の結束を呼びかけた。

　続いて、鈴木直道知事、道議会の笠井龍司文教委員長、中司哲雄教育振興議員連盟会長ら来賓が祝辞。

　鈴木知事は、来年度から始まる私立高校授業料の実質無償化などの環境の変化について「多様化するニーズに対応した特色ある教育活動を実践し、多くの優れた人材を輩出している私学の皆さんに対する期待の現れ」とし、学校施設の耐震化の支援など、子どもたちの安全や教育を受ける機会の確保に努めていく意向を示した。

　このあと、「私学経営の健全化、保護者負担の軽減および教育諸条件や施設設備の整備のため、所要の補助金等の大幅な拡充を図る」「公私間における保護者の教育費負担の格差是正のため、私立学校の就学支援金制度等の拡充を図る」などとする決議を採択した。

(関係団体 2020-01-10付)