札幌市立高・特事務職員会が大会 SDGsの取組学ぶ 石井会長 できることを追求
(関係団体 2020-01-15付)

市立高校事務第46回研究大会
講演では、佐竹氏がSDGsについて解説した

 札幌市立高校・特別支援学校事務職員会(石井敦子会長)は10日、ホテルライフォート札幌で第46回研究大会を開いた。会員ら44人が参加。教育現場におけるSDGsの事例を学ぶ講演や研究発表を通して、資質・能力の向上を図った。あいさつに立った石井会長は「子どもたちが育つ場に学校事務職員ができることは何かを求め続ける」と述べ、自らの成長を考える契機とするよう促した。

 大会テーマは「教育の改革と発展をめざして~学校経営事務の充実」。

 開会式では石井会長があいさつ。学校を取り巻く環境が刻一刻と変化していることや新学習指導要領など教育の動向にふれ、「予想がつかない未来を生き抜く子どもたちが育つ場に学校事務職員ができることが何かを求め続けたい」と話した。また、事務職員として今後どのように成長していくべきかを考える契機とするよう求めた。

 続いて、札幌市立高校・特別支援学校長会の林恵子会長、市教委の紺野宏子教職員担当部長、道公立学校事務職員協会の田島敏明会長があいさつ。うち、紺野部長は同会が長年にわたって研究を深めてきたことにふれ「研究大会の成果を今後に生かしてほしい」と呼びかけた。

 続いて、札幌市環境局環境都市推進部環境計画課の佐竹輝洋推進係長が「SDGs(持続可能な開発目標)とは?~教育現場の事例を中心として」と題して講演。2015年に国連で採択されたSDGsについて、2030年までに「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」「海の豊かさを守ろう」など、17の共通目標の達成を目指していることを紹介した。

 また、理念「誰一人取り残さない(取り残されない)」のもと、持続可能な社会をつくるため、すべての国や企業、自治体、個人などが取り組む目標であることを説明した。

 札幌市は、環境・経済・社会に対する波及効果を同時に達成することを目指し、取組を進めていることを紹介。市立札幌大通高校の遊語部が、海外で生まれ育った生徒や外国籍の生徒などが自分の国の文化などを普及啓発する活動などを行い、SDGsやフェアトレードを楽しみながら学ぶことができるゲームを開発したこと、市立札幌啓北商業高校が学校祭でフェアトレードで取引された製品を販売したことなど、様々な活動に取り組んでいることを伝えた。

 廃棄される食品など、世界が抱える問題の多くが身近な生活とつながっていることから、「まずは身近なものから取り組むことが重要」と呼びかけた。

 このあと、市立札幌大通高の武田義史事務長が「基本データの集約化に関する研究」について、同校の金田恭兵事務職員が「能動的職員への階段」について、それぞれ研究内容を発表した。

(関係団体 2020-01-15付)

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