【令和２年を迎えて　教育研究団体に聞く】　北海道ＮＩＥ研究会　兼間昌智会長

（関係団体 2020-01-10付）

　謹んで新春のお喜びを申し上げます。皆様には日ごろより本会の研究活動に、温かいご理解とご協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。

　本研究会は「子どもの資質・能力を育むＮＩＥ」を研究主題とし、①新聞を「読む」ことを通して「言語活動の充実」を図る②多面的・多角的な見方や考え方を育み、他者とかかわり合う中で学び合う力を高める―の２つの研究の視点を柱として、北海道のＮＩＥ活動の充実・発展に資する研究大会や実践交流会等を開催しております。

　その中で小・中・高や大学等の異校種間のつながりを意識しながら「発達課題に応じたＮＩＥ活動」「異校種間の連携を図ったＮＩＥ活動」などの観点でも実践研究を深めているところです。

　昨年１０月には、札幌市立月寒小学校を会場に、第２４回北海道ＮＩＥ研究大会を開催いたしました。南波健一教諭が５年生の社会科「これからの食料生産と私たち」を公開しました。「産地偽装」の新聞記事からトレイサビリティの仕組みの良さに気づき、食の安全の大切さを考える授業でした。また、旭川市立愛宕中学校の武井翔教諭と札幌新陽高校の細川凌平教諭が実践発表しました。

　夏・冬季休業中に開催する研修会、日常の学習会として「新聞夜塾」を定期的に開催し、新聞活用に取り組む先生方や新聞関係者が、学びを交流する場となっています。

　今後とも、校種や教科の違いを乗り越えた研究団体として、活動を進めてまいりたいと存じます。本会への一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

▼新年の事業計画

▽北海道ＮＩＥ研究会総会

・期日＝５月中旬

▽実践交流会

・期日＝８月中旬・令和３年１月初旬

▽第２５回北海道ＮＩＥ研究大会

・期日＝１０～１１月予定

▼事務局＝札幌市立あいの里東中学校（事務局長―結城学教諭）

(関係団体 2020-01-10付)